気風の読み方・意味とは?(類義語)
【二字熟語】
気風
【読み方】
きふう
【意味】
気性。気だて。特に、ある集団・地域内の人々に共通する気質。
たとえば、ある村の人たちがみんなおおらかでフレンドリーなら、その村の気風は良い、ってわけやな。これで、その場所の人々がどんな性格の人たちかがわかるんやな。
【語源・由来】
「気」は「精神・感情の働き。」
「風」は「傾向。様式。ふり。」
【類義語】
家風
気風(きふう)の解説
「気風」という言葉は、人の性格や気質、特に、集団や地域に住んでいる人たちが共通して持つ性格や心の持ち方を表す言葉なんだよ。
たとえば、「代々伝わる進取の気風」っていう言葉はね、その家族や集団に、代々、新しいことに挑戦したり、前向きな考えを持ち続ける性格や気質が受け継がれているってことだよ。進取の気風っていうのは、物事に積極的に取り組み、新しいことを始める勇気や意欲のことを表しているんだ。
また、「秀吉が植えつけた華美な気風が、世間に根をひろげて花を咲かせていた」〈小説日本芸譚・井伏鱒二〉という文章は、秀吉が広めた豪華で美しい文化や考え方が、多くの人々の間で受け入れられて広がり、それが世の中に影響を与えて花開いた、つまり広く認知されたり流行ったりしたっていう意味なんだよ。ここでの「華美な気風」とは、豪華で派手好きな性格や価値観を指しているんだね。
だから、「気風」という言葉は、一人一人、または特定の集団や地域に住む人々の性格や、心の持ち方、行動の仕方を表しているんだね。
気風(きふう)の使い方
気風(きふう)の例文
- 質実剛健の気風を尊ぶ土地です。
- 武士には金銭を賤しむ気風があった。
- この学校は昔から自由な気風で人気があります。
- 田舎には、昔の気風と伝統がまだ幾分残っています。
- 沖縄の人の大らかな気風に感動し移住しました。
気風の文学作品などの用例
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・・・ども、姫神、任侠の御気風ましまし、ともあれ、先んじて、お袖に縋っ・・・ 泉鏡花「貝の穴に河童の居る事」
読み方「きふう」「きっぷ」の違いは?
「気風」は「きふう」と読みます。
「気風」は「きっぷ」とも読めますが、「きっぷ」と読むと、「気前。気性。」という意味になり、損得にこだわるかどうか、義侠心に富むかどうかなどの観点から見たその人の気性をいいます。
例えば、一つの町の人々が皆、親切で助け合う性格を持っているとき、その町の「気風」は良いと言えるんだ。