【二字熟語】
小心
【読み方】
しょうしん
【意味】
①気が小さくて臆病なこと。また、そのさま。
②細かいことにまでよく気を配ること。また、そのさま。細心。
【語源・由来】
「小」は「ちいさい。」
「心」は「こころ。精神。」
【類義語】
臆病、小胆
【対義語】
大胆、豪胆
小心(しょうしん)の使い方
ともこちゃん、もう限界だよ。
小心者の健太くんには無理だったかしら。
こんな重い秘密を胸に秘めておくなんて、小心者の僕には無理だよ。
無理でも漏らされたら困るから我慢してね。
小心(しょうしん)の例文
- これは、何度も推敲したと思われる小心文だ。
- 彼は小心翼々として教授の顔色を窺っていた。
- 健太くんはあまりにも小心で文句も言えなかった。
- 一人で海外旅行に行くなんて私のような小心者には無理だ。
- 小心者ほど賭け事で羽目を外す。
「小心翼々」とは?
「小心」を用いた表現の一つに「小心翼々(しょうしんよくよく)」があります。
「小心翼々」は、
「臆病な性質でいつも恐れておどおどしていること。びくびくしているさま。もとは、細かい気配りで、慎み深いことをいう。」
という意味です。
現在は、批判的な意味で使われます。
「翼々」は、傷つけられぬよう、かばうさまをいいます。びくびくしているようすのこと、うやうやしいさまもいいます。
出典は、『詩経』「大雅・大明」からです。
【類義語】
・細心翼々(さいしんよくよく)
・萎縮震慄(いしゅくしんりつ)
・跼天蹟地(きょくてんせきち)
・小心小胆(しょうしんしょうたん)
・戦戦恐恐(せんせんきょうきょう)
・戦線慄慄(せんせんりつりつ)
・風声鶴唳(ふうせいかくれい)
【対義語】
・豪放磊落(ごうほうらいらく)
・大胆不敵(だいたんふてき)
・磊磊落落(らいらいらくらく)
・鷹揚自若(おうようじじゃく)
・従容自若(しょうようじじゃく)
・神色自若(しんしょくじじゃく)
・泰然自若(たいぜんじじゃく)
・湛然不動(たんぜんふどう)
【例文】
・そんなに嘲笑されずにすむかもしれぬ、などと小心翼々、臆病無類の愚作者は、ひとり淋しくうなずいた。(太宰治、鉄面皮)
・小心翼々たる健太くんに、そんな大胆な行動はできないだろう。
・小心翼々の念に駆られて、専門家の彼に相談に行きました。