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「小心」の意味と使い方や例文!「小心翼々」とは?(語源由来・類義語・対義語)

【二字熟語】
小心

【読み方】
しょうしん

【意味】
①気が小さくて臆病なこと。また、そのさま。
②細かいことにまでよく気を配ること。また、そのさま。細心。

【語源・由来】
「小」は「ちいさい。」
「心」は「こころ。精神。」

【類義語】
臆病、小胆

【対義語】
大胆、豪胆

小心(しょうしん)の使い方

健太
ともこちゃん、もう限界だよ。
ともこ
小心者の健太くんには無理だったかしら。
健太
こんな重い秘密を胸に秘めておくなんて、小心者の僕には無理だよ。
ともこ
無理でも漏らされたら困るから我慢してね。

小心(しょうしん)の例文

  1. これは、何度も推敲したと思われる小心文だ。
  2. 彼は小心翼々として教授の顔色を窺っていた。
  3. 健太くんはあまりにも小心で文句も言えなかった。
  4. 一人で海外旅行に行くなんて私のような小心者には無理だ。
  5. 小心者ほど賭け事で羽目を外す。

「小心翼々」とは?

小心」を用いた表現の一つに「小心翼々(しょうしんよくよく)」があります。

小心翼々」は、
「臆病な性質でいつも恐れておどおどしていること。びくびくしているさま。もとは、細かい気配りで、慎み深いことをいう。」

という意味です。

現在は、批判的な意味で使われます。
翼々」は、傷つけられぬよう、かばうさまをいいます。びくびくしているようすのこと、うやうやしいさまもいいます。
出典は、『詩経』「大雅・大明」からです。

【類義語】
・細心翼々(さいしんよくよく)
・萎縮震慄(いしゅくしんりつ)
・跼天蹟地(きょくてんせきち)
・小心小胆(しょうしんしょうたん)
・戦戦恐恐(せんせんきょうきょう)
・戦線慄慄(せんせんりつりつ)
・風声鶴唳(ふうせいかくれい)

【対義語】
・豪放磊落(ごうほうらいらく)
・大胆不敵(だいたんふてき)
・磊磊落落(らいらいらくらく)
・鷹揚自若(おうようじじゃく)
・従容自若(しょうようじじゃく)
・神色自若(しんしょくじじゃく)
・泰然自若(たいぜんじじゃく)
・湛然不動(たんぜんふどう)

【例文】
・そんなに嘲笑されずにすむかもしれぬ、などと小心翼々、臆病無類の愚作者は、ひとり淋しくうなずいた。(太宰治、鉄面皮)
小心翼々たる健太くんに、そんな大胆な行動はできないだろう。
小心翼々の念に駆られて、専門家の彼に相談に行きました。

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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)



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