【二字熟語】
心証
【読み方】
しんしょう
【意味】
①心に受ける印象。人から受ける感じ。
②訴訟上の要証事実に対して形成される裁判官の主観的な認識や確信。
【語源・由来】
「心」は「こころ。精神。」
「証」は「あかす。あかしをたてる。また、あかし。しるし。」
【類義語】
印象、所感
心証(しんしょう)の使い方
今回の裁判で、裁判官は被告が無罪であるという心証を強く抱いたようだよ。
証拠が不十分だったのかしら。
長年の経験から、犯罪を犯した人は独特のにおいがするんだって。
すごいわ。シックスセンスね。
心証(しんしょう)の例文
- 私の態度が彼女の心証を害したようだ。
- 審査員の心証を良くしようとしたが無駄だった。
- 今回のやりとりで、健太くんの心証はかなり悪化してしまっただろう。
- 心証を良くするために、彼女が好きだというお菓子を持参した。
- 沈黙するということは、裁判官の心証を悪くする。
「心証を損なう」とは?
「心証」を用いた表現の一つに「心証を損なう(しんしょうをそこなう)」があります。
「心証を損なう」の「損なう」とは、
①物をこわして、だめにする。傷つける。
②人の気持ちやからだの調子を悪くする。
③殺傷する。
④(動詞の連用形に付いて)
㋐…するのに失敗する。
㋑…する機会を逸する。
という意味です。
「心証を損なう」とは、人によくない印象を与えるという意味です。
【例文】
・上役の心証を損ない、昇進に響いた。
・候補者の失言が、有権者の心証を損なった。
・心証を損なうことになって、損な立場に追い込まれる。