【二字熟語】
対比
【読み方】
たいひ
【意味】
①二つのものを並べ合わせて、違いやそれぞれの特性を比べること。
②二つの性質あるいは量の違ったものを並べると、その違いが著しくなる現象。コントラスト。
③離れた地域にある地層が、互いに同時代のものかどうかを決めること。鍵 (かぎ) 層や示準化石を用いて行う。
【語源・由来】
「対」は「向かい合う。二つが向き合う。」
「比」は「二つを並べて見くらべる。」
【類義語】
対照、照合
対比(たいひ)の使い方
小顔のともこちゃんと対比すると、僕の顔はさらに大きく見えるね。
健太くんは、もともと顔が大きいからね。
ともこちゃんと並んで写真に写りたくないな。
遠近法を利用して同じ大きさになるように写るってのはどう?
対比(たいひ)の例文
- 二つの作品を対比して見てみる。
- 都会生活と田園生活を対比して、メリットとデメリットをあげてみる。
- この本の中のヨーロッパとアメリカの対比がおもしろい。
- 新作映画は、二人の女性の生き方の対比がテーマです。
- 日本株のバリュエーションは米株対比でみて低く、大きく下げる局面を過度に警戒する必要はないとされる。
「対比表現」とは?
「対比」を用いた表現の一つに「対比表現(たいひひょうげん)」があります。
「対比表現」の「表現」とは、「心理的、感情的、精神的などの内面的なものを、外面的、感性的形象として客観化すること。また、その客観的形象としての、表情・身振り・言語・記号・造形物など。」という意味です。
「対比表現」とは、二つの性質の違ったものを並べ、両者の相違点を比べて、それぞれの特性を明らかにすることをいいます。
【例文】
- 慣用句には、うれしい悲鳴のように対比表現が多用される。
- 広告では、対比表現で価値をあぶりだす手法が用いられる。
- 対比表現で、ユーザーの興味をひく。