【二字熟語】
名残
「余波」とも書く。
【読み方】
なごり
【意味】
①ある事柄が過ぎ去ったあとに、なおその気配や影響が残っていること。また、その気配や影響。余波 (よは) 。
②人と別れるときに思い切れない気持ちが残ること。また、その気持ち。
③物事の最後。終わり。
④亡くなった人をしのぶよすがとなるもの。忘れ形見。子孫。
⑤病後のからだに残る影響。
⑥残り。残余。
⑦「名残の折」「名残の茶」などの略。
【語源・由来】
ナミ(波)ノコリ(残)の約という。
【類義語】
余韻、残響、余情
【対義語】
兆し
名残(なごり)の使い方
明日出発だと思うと、名残が尽きないね。
楽しかったわよね。
ここに住んでしまいたいな。
住みたいくらいにいい土地だったわよね。
名残(なごり)の例文
- 城下町だった頃の名残をとどめる街並みです。
- その習慣は、植民地時代の名残なんです。
- 留学生は、名残惜しげに大阪を去りました。
- お名残惜しいですが、もうおいとましなければなりません。
- 散りゆく桜が名残惜しく、切なくなる。
「名残惜しい」とは?
「名残」を用いた表現の一つに「名残惜しい(なごりおしい)」があります。
「名残惜しい」とは、別れがつらく、心残りのするさまをいいます。
【例文】
- お別れするのは名残惜しいです。
- 名残惜しそうに、何度も振り返りました。
- 健太くんは、名残惜しく友人を見送りました。