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「何故」の意味と使い方や例文!読み方「なぜ」と「なにゆえ」の違いは?(類義語)

【二字熟語】
何故

【読み方】
なぜ

【意味】
理由・原因などを問うのに用いる。どうして。なにゆえ。どういうわけで。

【語源・由来】
「何」は「なに。」
「故」は「原因、理由を表す語。」

【類義語】
何故(なにゆえ)

何故(なぜ)の使い方

ともこ
何故ずっと座っているの?
健太
いやあ。何だか疲れてしまってね。
ともこ
そろそろ行かないと間に合わないわよ。
健太
うーん。実はズボンのお尻部分が破れてしまって、立つことができないんだよ。

何故(なぜ)の例文

  1. 何故、健太くんはその試合で負けたのか、しっかり考えねばならない。
  2. 何故健太くんを迎えに行かないの?
  3. 僕の質問に答えないのは何故だ。
  4. 何故怒られたのか分からないんだ。
  5. 人間は何故死を恐れるんだろう。

読み方「なぜ」と「なにゆえ」の違いは?

何故」は、「なぜ」とも「なにゆえ」とも読みます。

なにゆえ」と読むと、「どうして。どういうわけで。なぜ。」という意味の副詞として使われます。
なぜ」も「どうして。なにゆえ。どういうわけで。」という意味の副詞なので、「なぜ」も「なにゆえ」も、意味や使い方は同じです。

」は、音読みで「」、訓読みで「なになん、いずれ、なんぞ」と読みます。
」は、音読みで「」、訓読みで「ゆえふるい、もとことさらに」と読みます。

このことから、「何故」は、「なにゆえ」と読むことができるが、「なぜ」と読むことができないことが分かります。しかし「なぜ」という読み方は間違いではありません。

何故」を「なぜ」と読むのは、「熟字訓」という読み方です。

熟字訓」とは、2字以上の漢字からなる熟字を訓読みすることをいいます。

「昨日 (きのう) 」「大人 (おとな) 」「五月雨 (さみだれ) 」などがあります。

なにゆえ」は訓読み、「なぜ」は熟字訓という違いがあります。