【二字熟語】
平淡
【読み方】
へいたん
【意味】
おだやかであっさりしていること。また、そのさま。
【語源・由来】
「平」は「特に変わった様子がなく、おだやかである。」
「淡」は「気持ちがあっさりしている。情が厚くない。」
【類義語】
洒脱
平淡(へいたん)の使い方
いつもは平淡に流れている川なのに、今日はすごいね。
記録的な大雨が降ったからね。
溢れなければいいけど。
この後、雨が降らなければ大丈夫だと思うけど心配よね。
平淡(へいたん)の例文
- あるものは平淡なる写生文に事件の発展がないのを見て文学でないと云う。(夏目漱石、作物の批評)
- 霍公鳥の歌は万葉には随分あるが、此歌は平淡でおもしろいものである。(斎藤茂吉、万葉秀歌)
- 人生は平淡で平穏が一番だ。
- 彼の所作が平淡であったごとく、彼の礼の云い方も横着であった。(夏目漱石、明暗)
- 平淡に綴られた文章で読みやすい。
「平淡」と「平坦」の違いは?
「平淡」と同じ読み方の語に「平坦」があります。
「平坦」は、
①土地などが平らなこと。また、そのさま。
②物事が平穏で起伏のないこと。また、そのさま。
という意味です。
「平淡」は、おだやかであっさりしていることをいいます。
「平坦」と「平淡」は、同じ読み方ですが意味は違います。