【二字熟語】
茫洋
「芒洋」とも書く。
【読み方】
ぼうよう
【意味】
はてしなく広々としているさま。広くて目あてのつかないさま。
【語源・由来】
「茫」は「とおい。ひろい。果てしない。はるか。」「洋」は「ひろい。みちみちたさま。」
【類義語】
広大、広々、無辺、無限、広漠、渺茫、茫漠、漠々、茫茫、漠然、茫然
「茫洋とした」とは?
「茫洋」は、「茫洋とした」というように「と」が付く形で副詞として使われることが多いです。
「人間性」を表す
【例文】
- 茫洋とした人柄。
- 茫洋とした性格。
- 茫洋とした表情。
- 茫洋とした眼差し。
このように、人間性を表すために「茫洋とした」を使う場合があります。
おおらかで心が広い。包容力がある。・・・良い意味
はっきりしない。ぼーっとした。・・・悪い意味
良い意味と悪い意味の二通りがあるので、相手に誤解されないように注意して使いましょう。
「不安や希望」を表す
【例文】
- 茫洋とした未来。
- 茫洋とした希望。
このように、比喩表現で不安や希望を表すことができます。
広くて目あてのつかないさまという意味から、つかみどころがない未来への不安や希望をいいます。
こちらも良い意味と悪い意味があるので相手に誤解されないよう注意して使いましょう。
「広大なさま」を表す
【例文】
- 茫洋とした海。
- 茫洋とした空。
このように、「茫洋とした」は果てしなく広がるさまを表すことができます。
茫洋(ぼうよう)の使い方
僕の担任の先生は、いつも茫洋とした表情で何を考えているのか分からないんだよね。
何を考えているのか分からない先生は怖いわね。
あまりに心が読めないから、体育の熱血先生より恐れられているんだ。
意外と本当に何も考えていないのかもしれないわよ。
茫洋(ぼうよう)の例文
- 健太くんは茫洋とした表情を浮かべ平然としていた。
- 茫洋とした語調で語った。
- 希望を失った健太くんは、茫洋として光のない目をしている。
- 真理とは茫洋としていてつかみどころがない。
- 大海原が茫洋と広がっていた。