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「醸成」の意味と使い方や例文!「醸成を図る」は誤用?(類義語)

【二字熟語】
醸成

【読み方】
じょうせい

【意味】
①発酵作用を応用して酒・醤油などを造ること。醸造。
②気運・雰囲気などを次第に作り出すこと。かもし出すこと。

【語源・由来】
麹を発酵させて、酒などを造るという意味から、ある気運・雰囲気を作り出す意に用いられる。

【類義語】
養成、育て上げる、養う、醸す、醸し出す、涵養

醸成(じょうせい)の使い方

健太
なかなかいい映画だったね。
ともこ
この映画で戦争や核兵器はダメなんだという雰囲気が醸成されるといいわよね。
健太
戦争を知らない世代が増えたからね。
ともこ
若い世代の人たちに見てもらいたいわね。

醸成(じょうせい)の例文

  1. 社会不安を醸成する。
  2. 和やかな空気が醸成される。
  3. 成功させたいという思いが醸成されていった。
  4. 親しみが醸成された。
  5. 陽気な雰囲気を醸成するためにゲームをすることにした。

「醸成を図る」は誤用?

醸成」を用いた語に「醸成を図る」という語を見かけることがあります。

図る」とは「くわだてる。もくろむ。工夫する。」という意味で、「醸造を図る」とは「気運・雰囲気などを次第に作り出すよう工夫する。」という意味になります。

しかし、「醸成」に「機運が作り出され高まっていく」という意味のほかに、「一体感を醸成する」のように「機運を作り出すように事を運ぶ」という意味が含まれるため醸成を図る」は誤用だと言えます。