【二字熟語】
這々
【読み方】
ほうほう
【意味】
①はうような格好で進むさま。やっとのことで歩くさま。
②やっとのことで。かろうじて。また、あわてて。
【語源・由来】
「這」は「はう。はらばう。」
【類義語】
やっとのことで、かろうじて、あわてて
這々(ほうほう)の使い方
桃太郎に負けた鬼たちは、這々の体で鬼ヶ島から逃げていったんだよね。
桃太郎にはかなわなかったのよ。
逃げてどこに行ったのかな。
他の土地で悪さをしていたら意味が無いわよね。
這々(ほうほう)の例文
- 這々の体で坂を登って来た健太くんの姿を嘲るようにともこちゃんが見下ろしていた。
- 這々の体でここまでやってきた彼らは、体中傷だらけだった。
- 博士は二人に散々やつつけられて悲鳴を上げる根気も失つてゐたが、辛うじて僕達の手を振り切ると這々の体で死者狂ひに丸まり乍ら、ひた走りに森の中へ駈け込んで行つた。(坂口安吾、霓博士の廃頽)
- ろれつのまわらぬ舌で「覚えてろよ」と叫んで、這々の体で退散していった。
- 這々の体で逃げてきたので、どこをどう通って来たのかわからなかった。
「這々の体」とは?
「這々」を用いた表現の一つに「這々の体(ほうほうのてい)」があります。
「這々の体」とは、「今にも這い出さんばかりの様子。散々な目にあってかろうじて逃げる様子。」という意味です。
【例文】
- これはまずいと思って、這々の体で逃げかえって来ました。
- 洞窟の中で余程恐ろしいものを見たようで、這々の体で引き上げていきました。
- 健太くんのあまりの強さに、彼らは這々の体で逃げ去っていきました。