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「妄執」の意味と使い方や例文!「妄執に取り憑かれる」とは?(類義語)

【二字熟語】
妄執

【読み方】
もうしゅう

【意味】
仏教語で誤った執着(しゅうじゃく)。

【語源・由来】
「妄」は「道理がわからない。筋道がなく、でたらめ。」
「執」は「とりついて離れない。」

【類義語】
執着、執念、固執、執心

妄執(もうしゅう)の使い方

ともこ
感染症蔓延で開催が危ぶまれていたけど、強行開催されたわね。
健太
首相が個人的妄執にとらわれていて、台風が来ようが槍が降ろうが国民が感染しようが開催したいらしいよ。
ともこ
妄執にとらわれて周りが見えていないのね。
健太
政治家として致命的だね。

妄執(もうしゅう)の例文

  1. 大統領が権力への妄執を強め、戦争の先行きが読みにくくなったことを懸念する。
  2. 心の中に芽生えた妄執は、未来を見ることにブレーキをかける。
  3. 理想の体への妄執に取り憑かれ、無理なダイエットをする若者が多い、
  4. 亡くなった妻への妄執が、彼の人生を狂わせていった。
  5. ひとつの空になることだとは分つてゐても、墓の形に姿を変えた安らかさを打ち消すことができないのだ。なんとしてもこの世に姿をとどめたい妄執のひとつであらう。(坂口安吾、吹雪物語)

「妄執に取り憑かれる」とは?

妄執」を用いた表現の一つに「妄執に取り憑かれる(もうしゅうにとりつかれる)」があります。

妄執に取り憑かれる」とは、ある思念に固執している、妄想にとらわれるという意味です。

【例文】

  1. 妄執に取り憑かれていた彼が、妄執から解放された。
  2. 妄執に取り憑かれた彼は、自分の作品をパクられたと叫び、その社屋に火を放った。
  3. 妄執に取り憑かれた人は、人の話に聞く耳をもたない。