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「拙劣」の意味と使い方や例文!「稚拙」「幼稚」との違いは?(類義語・対義語)

【二字熟語】
拙劣

【読み方】
せつれつ

【意味】
技術などが劣っていること。また、そのさま。へた。

【語源・由来】
「拙」は「つたない。まずいこと。」
「劣」は「能力や質・品性が他より落ちる。おとる。」

【類義語】
稚拙、駄作、未熟

【対義語】
見事、巧妙、優秀

拙劣(せつれつ)の使い方

健太
ともこちゃん。僕の作文を読んで感想を聞かせてよ。
ともこ
拙劣な文章で、最後まで読む気がしないわ。
健太
そんなことを言わないで読んでみてよ。最後には最高に盛り上がるかもしれないじゃないか。
ともこ
序盤から読みたくなるような文章に書きなおしてきて。

拙劣(せつれつ)の例文

  1. この小説の翻訳は拙劣で、原書の魅力を損なっている。
  2. 首相は拙劣な政策で、国民を混乱と貧困に陥れた。
  3. このクラスの生徒の技術は拙劣で、特別レッスンが必要だと思われた。
  4. 私から見れば、拙劣な企てで穴だらけだった。
  5. 映画俳優に比べると、アイドルの演技は拙劣で目も当てられない。

「拙劣」と「稚拙」「幼稚」の違いは?

拙劣」に似てる語に「稚拙(ちせつ)」「幼稚(ようち)」があります。

「拙劣」と「稚拙」の違いは?

稚拙」は、「幼稚で未熟なこと。また、そのさま。」という意味です。

拙劣」も「稚拙」も、へたなことをいいます。

しかし「稚拙」は、経験が少なく未熟であることをいう点が、単にへたであることをいう「拙劣」と異なります。

「拙劣」と「幼稚」の違いは?

幼稚」は、
①年齢がおさないこと。子供であること。
②考え方・やり方などが未発達なこと。子供っぽいこと。また、そのさま。
という意味です。

拙劣」は、へたなことをいいます。

対して「幼稚」は、考え方や行動が未発達なことをいうので意味が違います。