【二字熟語】
幽玄
【読み方】
ゆうげん
【意味】
①物事の趣が奥深く、容易にはかり知れないこと。また、そのさま。
②趣が深く、高尚で優美なこと。
③気品があり、優雅なこと。古い用法。
④中世の文学・芸能で、言葉に表れない深くほのかな余情を重んじる美的理念。
【類義語】
奥深い、深遠、優美、優雅など(語義・文脈による)
「幽玄」の意味を簡単にいうと
「幽玄」は、一目では説明しきれないほど奥深く、ほのかな余情・趣を感じさせることを表します。
単に「きれい」「上品」というだけでなく、はっきり言葉にし尽くせない深さを含む表現です。
「幽玄の美」とは
「幽玄の美」は、すべてを明確に見せたり説明したりせず、言外・余白の中に奥深い情趣を感じさせる美しさを表します。
和歌・能などの中世芸術を説明するときによく使われる表現です。
文学・芸能でいう「幽玄」
中世の文学・芸能では「幽玄」は重要な美的理念の一つです。
和歌では、言葉の表面だけでなく言外に感じられる上品で柔らかな情趣・余情をいい、のちに能などの芸能でも重視されました。
「幽玄」と「優雅」の違い
- 幽玄:奥深く、容易にはかり知れない趣・余情を含む
- 優雅:上品で美しく、ゆとりのあるさま
「幽玄」にも優雅さを表す古い語義がありますが、現代で「幽玄の美」という場合は、奥深さ・余情に重点があります。
幽玄(ゆうげん)の例文
- 能舞台に幽玄な美しさが漂っていた。
- 霧に包まれた山の景色に幽玄な趣を感じた。
- 余白を生かした表現が作品に幽玄の美を与えている。
- その和歌には言葉だけでは尽くせない幽玄な余情がある。
- 静かな照明が舞台を幽玄な雰囲気に包んだ。

















