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「困難」の意味と使い方や例文!「難しい」「至難」「苦難」との違いは?(類義語・対義語)

【二字熟語】
困難

【読み方】
こんなん

【意味】
①物事をするのが非常にむずかしいこと。また、そのさま。難儀。
②苦しみ悩むこと。苦労すること。

【語源・由来】
「困」は「動きがとれず苦しむ。こまる。」
「難」は「つらく苦しい事態。苦しみ。災い。」

【類義語】
難しい、至難

【対義語】
容易、平易、簡単、簡便、易易

困難(こんなん)の使い方

健太
なんて困難な仕事なんだ。
ともこ
叫びたくなるくらい困難なの?
健太
締め切りまでに終わる気がしないよ。
ともこ
困難を乗り越えた先には成長が待っているわよ。

困難(こんなん)の例文

  1. 健太くんは解決困難な問題を抱えているようだ。
  2. こんな少ない収入で、しかも物価は上がる一方、生活は非常に困難だ。
  3. それは君が思う以上に困難な仕事ですよ。
  4. 地震で道路が分断され、通学が困難な状況です。
  5. 心を強く保つことができれば、あらゆる困難に打ち勝つことができる。

「困難」と「難しい」「至難」「苦難」との違いは?

困難」に似ている語に「難しい(むずかしい)」「至難(しなん)」「苦難(くなん)」があります。

「困難」と「難しい」の違いは?

難しい」は、
[形][文]むづか・し[シク]
①理解や習得がしにくい。複雑でわかりにくい。難解である。
②解決するのが困難である。
③実現するのが不可能に近い。
④状況などが込み入っていて、対処するのがやっかいである。
⑤人の扱いがめんどうである。
⑥好みなどがうるさい。
⑦不機嫌である。
⑧不愉快である。うっとうしい。
⑨むさくるしい。きたない。
⑩気味が悪い。

という意味です。

困難」も「難しい」も、思いどおりに実現することがなかなかできないことをいいます。

しかし、「困難」よりも「難しい」の方が日常会話でよく使われます。

また「困難」は、主に、なしとげることが容易ではないことをいいます。

対して「難しい」は、めんどう、厄介、煩わしい、難解でわからないなど幅広い意味で使われる点が「困難」と違います。

「困難」と「至難」の違いは?

至難」は、「この上なくむずかしいこと。また、そのさま。」という意味です。

困難」も「至難」も、思いどおりに実現することがなかなかできないことをいいます。

しかし「困難」は、何かをなしとげることが容易ではないことをいいます。

対して「至難」は、この上なく「困難」であることをい、「困難」よりも難しいことをいいます。

「困難」と「苦難」の違いは?

苦難」は、心身に受ける苦しみという意味です。

対して「困難」は、物事をするのが非常にむずかしいことをいいます。

難しさを乗り越えるのが「困難」を乗り越える、苦しみを乗り越えるのが「苦難」を乗り越えるという違いがあります。