【二字熟語】
残骸
【読み方】
ざんがい
【意味】
①捨て置かれた死骸。
②見るかげもなく破壊されて残っているもの。
【語源・由来】
「残」は「あとにのこる。」
「骸」は「骨組みだけ残った体。」
【類義語】
残滓
残骸(ざんがい)の使い方
ニュースで、爆撃された商店街の残骸が映し出されていたよ。
戦争って一瞬ですべてを破壊してしまうわよね。
その人の未来も破壊してしまうんだよ。
早く終戦のニュースがききたいわよね。
残骸(ざんがい)の例文
- ヘリコプターの残骸を調査し、墜落原因を調べた。
- 火災が起きたクルーズ船の残骸が、現場海域に浮かんでいた。
- 遺跡の入口に近いところに、やや形を遺している建物の残骸があった。(井上靖、私の西域紀行)
- 車の残骸がバラバラに飛び散っていたが、乗っていたであろう人間は見当たらなかった。
- それは、出てくるというよりも、蟇のごとく這い出てきたという方が、適当であった。それは、人間というよりも、むしろ、人間の残骸というべきであった。(菊池寛 恩讐の彼方に)
「残骸」と「残滓」「破片」との違いは?
「残骸」に似ている語に「残滓(ざんし)」「破片(はへん)」があります。
「残骸」と「残滓」の違いは?
「残滓」は「のこりかす。のこったかす。」という意味です。
「残骸」も「残滓」も、のこったものをいいます。
しかし「残骸」は、捨て置かれた死骸や破壊されつくした後に残っているものをいいます。
対して「残滓」は、のこりかすや「軍国主義の残滓」のように、よくないもののなごりという意味で使われるので、似ていますが意味が違います。
「残骸」と「破片」の違いは?
「破片」は、こわれたもののかけらという意味です。
「残骸」も「破片」も、壊れたものをいいます。
しかし「残骸」は、捨て置かれた死骸や破壊されつくした後に残っているものをいいます。
対して「破片」は、「ガラスの破片」のように、壊れたもののかけらやその一部をいうので、似ていますが意味が違います。