【二字熟語】
大胆
【読み方】
だいたん
【意味】
①きもったまの大きいこと。物事をおそれないこと。度胸がすわっていること。
②普通と違った思い切ったことをするさま。
③ずぶといこと。ずうずうしいこと。ひどく横着なこと。
【語源・由来】
「大」は「形や規模がおおきい。」
「胆」は「きもったま。」
【類義語】
豪放、豪快、奔放、不敵、豪気、強気
【対義語】
臆病、小心、小胆、謙虚
大胆(だいたん)の使い方
あの映画が話題になっているわよね。
名作を大胆に解釈したんだよね。
まだ見ていないんだけど、どういう仕上がりになっているのか気になるわ。
結構良いらしいよ。見ないと後悔するよね。
大胆(だいたん)の例文
- 落雷で木は壊されたが、私達もそれで死んだか、或は助かつたかそれは分らない。危険な処に自分をおいて動かないのは神を恐れない大胆な人だ。私達はあの時、神様のお力であの危険な処から救ひ出されたのだ。(ファーブル・ジャン・アンリ、科学の不思議)
- これはちょうど臆病者が酒を飲んで大胆になるような現象であろう。(夏目漱石、吾輩は猫である)
- 大胆な翼を振って、あなたのために 成功の棕櫚を取りましたでしょう。あなたのために働いた度ごとに、 これまで成功しなかったことはありません。(ゲーテ、ファウスト下)
- 健太くんは、大胆にも一人で敵地に乗り込んでいった。
- 免許をとったばかりなのに、大阪の高速道路を走るなんて大胆だね。
「大胆不敵」とは?
「大胆」を用いた表現の一つに「大胆不敵(だいたんふてき)」があります。
「大胆不敵」とは、「大胆で敵を敵とも思わないこと。何物をも恐れないこと。」という意味です。
【例文】
- 白昼堂々、大胆不敵な犯行でした。
- ここが午後八時左近のいわゆる都内某所に於ける千葉ウジとの会見場所だ。葉子は大胆不敵にも二十分も前からここへ来て待っている。もっとも、待つ人は左近ではない。(坂口安吾、左近の怒り)