【二字熟語】
断絶
【読み方】
だんぜつ
【意味】
つながりや結び付きが切れて絶えること。また、それをたちきること。
【語源・由来】
「断」は「たつ。たちきる。たえる。なくなる。」
「絶」は「たえる。とぎれる。ほろびる。」
【類義語】
途絶、中断
【対義語】
連続、継承、承継、存続
断絶(だんぜつ)の使い方
健太くん。まだ彼と仲直りしていないの?
意見の対立から断絶したままなんだよ。
周りが気を遣うから、早く仲直りしなさいよ。
どうにかしたかったんだけど、謝るタイミングを逸して、もうどうにもできないんだよ。
断絶(だんぜつ)の例文
- その国は隣接する国との国交を断絶し、鎖国を選んだ。
- ロシアの名門ロマノフ家は、一家断絶の憂き目を見た。
- 相続問題を機に、あの兄弟は断絶したままです。
- 断絶したと思っていた細い糸はまだつながっていたのかと思った。(海音寺潮五郎 天と地と 五)
- 世代の断絶はたしかにあるが、昔の話だと、いくらかの共通点を持てる。(星新一、きまぐれ遊歩道)
「断絶」と「中絶」「途絶」との違いは?
「断絶」に似ている語に「中絶(ちゅうぜつ)」「途絶(とぜつ)」があります。
「断絶」と「中絶」の違いは?
「中絶」は、
①中途で途絶えること。途中でやめること。
②人との関係が不仲になること。
③人工妊娠中絶の略。
という意味です。
「断絶」も「中絶」も、絶えるという意味があり、人間関係が不仲になるという意味は同じです。
しかし「断絶」は、国家の関係に対しても、結び付きが切れて絶えることをいいます。
対して「中絶」は、途中でやめる、人工妊娠中絶という意味がある点が「断絶」と違います。
「断絶」と「途絶」の違いは?
「途絶」は、「続いてきたものが途中で絶えること。また、途中で絶やすこと。」という意味です。
「断絶」も「途絶」も、絶えることをいいます。
しかし「断絶」は、つながりや結び付きが切れて絶えることをいいます。
人間関係や国家の関係などに対して使われることが多いです。
対して「途絶」は、ずっと続いてきたものが途中で絶えることをいいます。