【二字熟語】
描写
【読み方】
びょうしゃ
【意味】
描き写すこと。特に文芸・絵画・音楽などの芸術制作において、物の形体や事柄・感情などを客観的に表現すること。
【語源・由来】
「描」は「えがく。かく。形やようすを絵や文章でかきあらわす。」
「写」は「ありのままにうつし取る。」
【類義語】
表現、描画、写生
描写(びょうしゃ)の使い方
健太くん。話題のあの映画は見た?
残酷な描写があるというから見ていないよ。
残酷なシーンが嫌いなの?
ホラーよりも怖いよ。お化けより残酷なことをする生きている人間の方が怖い。
描写(びょうしゃ)の例文
- 今までの筆法でこれから先を描写するとまた五六十枚もかかねばならん。(夏目漱石、趣味の遺伝)
- 背景の描写を精細にするには季節と天候とにも注意しなければならない。(永井荷風、濹東綺譚)
- 君には未だ、君自身の印象というものが無いようにさえ見える。それでは、いつまで経っても何一つ正確に描写する事が出来ない筈です。(太宰治、芸術ぎらい)
- 細部からもこだわりを感じる描写で、あたかも主人公たちが現実に存在しているかのような感覚に襲われる。
- 深みのある描写が得意な彼の脚本は評判がいい。
「心理描写」とは?
「描写」を用いた表現の一つに「心理描写(しんりびょうしゃ)」があります。
「心理描写」とは、小説などで、人物の心理的経過を描出することという意味です。
【例文】
- 彼女は、複雑な心理描写を力強く体現する演技派俳優だ。
- 今日のサイン会は、巧みな心理描写と先が読めないサスペンスで人気の小説家です。