読み方で悩みやすい漢字の一つに、「依存」があります。
Q「依存」、あなたはこの二字熟語を何と読みますか?
次の3択から選んでみて下さい。
依存の読み方
- 「いそん」
- 「いぞん」
- 「いそん」と「いぞん」両方とも
このページでは、悩みやすい「依存」の読み方や意味について詳しく解説していきます。
「依存」の読み方は、「いそん」?「いぞん」?
依存の正しい読み方は、「いそん」「いぞん」どちらなのでしょうか。どちらも聞いたことがあるかもしれませんね。
「存」の音読みには「ソン」「ゾン」があるので、どちらも読めそうです。
現在では、依存の読み方として「いそん」「いぞん」のどちらを使っても間違いではありません。つまり、どちらも正しい読み方ということになります。
正解は、③の「いそん」と「いぞん」の両方です。
ただし、「いぞん」は依存の慣用読みです。依存の本来の読み方は「いそん」でしたが、「いぞん」と読む人が多くなり一般化したために、現在では「いぞん」も正しい読み方となりました。
広辞苑には「いそん」の項目のみがあり、同項目内に「いぞんとも」と記されています。
また、新明解国語辞典(第四版)にも同様に「いそん」の項目のみの記載があり、解説の中に「いぞん」とあります。
一方、NHK放送文化研究所のサイトの「放送現場の疑問・視聴者の疑問」のコーナーでは依存の読み方について取り上げており、平成26(2014)年に「いぞん」を優先させる読みとして変更したことが記されています。
「依存」の意味は、「いそん」も「いぞん」も同じ
依存の意味は「他の物や人をたよりとして存在すること」です。
「依」には「よる」「たよる」「よりかかる」の意味があります。また、「存」には「ある」「いる」「たもつ」「ながらえる」の意味があります。
依存を用いた例文には「経済的に依存する」「ストレスから依存症になりやすい」があります。
まとめ
- 依存の読み方は、「いそん」「いぞん」のどちらも正しい。
- 本来の読み方は「いそん」だった。
- 依存の慣用読み「いぞん」も正しい読み方になっている。
- 依存は「他の物や人をたよりとして存在すること」を意味する。