読み方で悩みやすい漢字の一つに、「浮腫」があります。
Q「浮腫」、あなたはこの二字熟語を何と読みますか?
次の3択から選んでみて下さい。
- 「ふしゅ」
- 「むくみ」
- 「ふしゅ」と「むくみ」両方とも
このページでは、悩みやすい「浮腫」の読み方や意味について詳しく解説していきます。
「浮腫」の読み方は、「ふしゅ」?「むくみ」?
浮腫の正しい読み方は、「ふしゅ」「むくみ」どちらなのでしょうか。
漢字から察すると「ふしゅ」の気もしますが、「むくみ」にも聞き覚えはありそうですね。
「浮」の音読みは「フ」表外読として「ブ」「フウ」、訓読みは「う(かぶ・かべる・かれる・く)」となります。
一方「腫」の音読みは「シュ」表外読として「ショウ」、訓読みは「は(らす・れる)」表外読みとして「はれもの」となります。
このことから「ふしゅ」は正しそうですが、「むくみ」はどうでしょうか。
さて、結論を言ってしまうと、浮腫の読み方は「ふしゅ」「むくみ」のどちらを使っても間違いではありません。
つまり、答えとしては3つ目の「両方とも」ということになります。
ただ、「ふしゅ」は「むくみ」の医学用語であり、聞き馴染みとしては「むくみ」の方が多いかも知れませんね。
さて「ふしゅ」は理解できるものの、何故浮腫を「むくみ」と読むのでしょうか?
実はこれ、熟字を訓読みにする熟字訓と呼ばれるものです。
訓読みが漢字を日本語として意味が通じるように読ませるように、熟字訓とは熟語に対して日本語の意味が通じる読み方で読ませたものです。
簡単にいってしまえば、一つの熟語に対して訓読みをしているということですね。
他にも今日(きょう)明日(あした)昨日(きのう)等様々な熟字訓があります。
今回の浮腫は「ふしゅ」とも読みますが、これの持つ意味が日本語の「むくみ」とほとんど変わらないために、そう読まれるようになりました。
「浮腫」の意味は、「ふしゅ」も「むくみ」も同じ
浮腫の意味としては、「体内にリンパ液や漿液等が溜まり、その部分が膨らんだ状態」になります。
浮腫を用いた例文としては「顔の浮腫が引いた」や「症状として浮腫があらわれる」等があります。
他にも「顔が浮腫(むく)む」等として使われることもありますね。
まとめ
- 浮腫の読み方は「ふしゅ」「むくみ」のどちらも正しい。
- 浮腫の使い方には「浮腫が引いた・現れる」等がある。
- 浮腫は、「水腫等により身体の一部が膨らんだ状態」を意味する。