【二字熟語】
先般
【読み方】
せんぱん
【意味】
さきごろ。この間。過日。
副詞的にも使う。
【語源・由来】
「先」は「時間的に早い方。ある時点より前。また、最初。」
「般」は「ある局面。回。」
【類義語】
先日、過日、先程
先般(せんぱん)の使い方
学校の制服の廃止が決まったのよ。
いつ決まったの?
先般開いた生徒会役員会議で決まったのよ。今日、正式発表されるの。
とってもうれしいよ。
先般(せんぱん)の例文
- 先般もお話ししたとおり当方の考えはNOです。
- 先般の会合でも話題に上りました。
- 結婚相手を紹介するよう先般来頼まれています。
- 先般我が家にやってきた健太くんの言葉を思い出した。
- 先般の試合の内容に不満を抱いている。
「先般」と「先日」「過日」「今般」の違いは?
「先般」に似ている語に「先日」「過日」「今般」があります。
「先般」と「先日」の違い
「先日(せんじつ)」は「近い過去の或る日。このあいだ。過日。」という意味です。(例:先日は失礼。)
「先般」と「先日」はあまり遠くない過去を表す点は同じです。
「先日」は近い過去のある日、つまり特定の日を指す言葉です。「先般」は特定のある日という意味がないので「先日」と異なります。
また「先般」は「先般の会議」のように、その時に起きた出来事の方に重点を置いた意味です。対して「先日」は過去のある特定の日という意味しかありません。
「先般」と「過日」の違い
「過日(かじつ)」は「過ぎた日。先日。」という意味です。(例:過日お話しした件。)
「先般」と「過日」の違いは、「過日」が「過去のある日」をいう語であるのに対し、「先般」は「過去の出来事」をいう語である点です。
また、「過日」は日常の会話で使われることはほとんどなく、主にビジネスの文書やメールで使われます。
「先般」と「今般」の違い
「今般(こんぱん)」は「このたび。こんど。今回。」という意味です。(今般先へ転居いたしました。)
「先般」と違い「今般」に過去という意味はなく、「今」を表す語である点が異なります。