【二字熟語】
漫然
【読み方】
まんぜん
【意味】
心にとめて深く考えず、またはっきりとした目的や意識を持たないさま。とりとめのないさま。しまりのないさま。
【語源・由来】
「漫」は「そぞろに。なんとなく。」という意味。「然」は「状態を表す形容詞のあとに添える語」。このことから「漫然」はそぞろなさまを表す語。
【類義語】
不確か、うやむや、曖昧、あやふや
【対義語】
判然、歴然、鮮明、明白、瞭然、鮮烈
漫然(まんぜん)の使い方
健太くん。漫然かつ適当にすごし過ぎよ。
人生は長いんだ。ぼんやりする時期も必要だよ。
健太くんの場合、年がら年中漫然としているから問題なのよ。
まだ本気を出していないだけだよ。いつか本気を出すよ。
漫然(まんぜん)の例文
- 健太くんは漫然と運命に身を任せている。
- 漫然と勉強するだけじゃ身につかないよ。
- 何か意見を出すわけでもなく漫然と座っていた。
- 漫然と見ていたら気が付かなかったが、よく見ると写真にともこちゃんが写っている。
- 漫然と動きを追っているだけじゃ師匠の技術は盗めない。
「漫然」と「漠然」の違いは?
「漫然」に似た意味の言葉に「漠然(ばくぜん)」があります。
「漠然」は「ぼんやりして、はっきりとしないさま。とりとめのないさま。」をいいます。
「漫然」が「目的や意識をしっかり持たずにぼんやりしている」ことを表し現在進行形で「ぼんやり」が続いています。
「漠然」が「気持ちや話などがぼんやりしていてはっきりしない」ことで、その瞬間のさまを表しています。
両語にはこういった違いがあります。