姉妹サイト「ことわざ・慣用句の百科事典」はこちら

「令色」の意味と使い方や例文!「巧言令色」とは?(類義語)

【二字熟語】
令色

【読み方】
れいしょく

【意味】
人に気に入られようとして、こびへつらう顔つき。

【語源・由来】
「論語」学而から。

【類義語】
八方美人

令色(れいしょく)の使い方

健太
ともこちゃんはかわいいから、巧言令色な輩には気を付けた方が良いよ。
ともこ
かわいくて頭もいいから大丈夫よ。
健太
それは心配ないね。でも、巧言令色な輩は、言葉巧みに近づいて来るからね。
ともこ
一応気を付けるわ。

令色(れいしょく)の例文

  1. 人間と蜜蜂とはちがうが、最も人間として優った男を彼女が選んでくれればいいが、甘言や令色でだまされてはたまらないと思うね。(武者小路実篤、友情)
  2. 言語を鄭重にしたり温和にすれば、すぐに巧言と解し、威儀をもって語れば令色と曲解し、すぐに鮮かな仁と結論をくだす。(新渡戸稲造、自警録)
  3. あはれ願くは巧言、令色、媚びて吾人に対せよ、貞操淑気を備へざるも、得てよく吾人を魅せしむ。(泉鏡花、醜婦を呵す)
  4. 巧言令色を弄して僕を実家に呼び戻そうとした。
  5. 彼は、相手によって態度を変える巧言令色なやつだ。

「巧言令色」とは?

令色」を用いた表現の一つに「巧言令色(こうげんれいしょく)」があります。

巧言令色」とは、「口先がうまく顔色をやわらげて人を喜ばせ、こびへつらうこと。仁の心に欠けること。」という意味です。

巧言」は、口先だけで中身の伴わない、巧みに飾り立てたことばという意味です。
出典は『論語』学而より。
【対義語】
・剛毅木訥(ごうきぼくとつ)

【例文】

  1. 巧言令色な健太くんを信用することができるわけがない。
  2. お世辞がうまい彼は巧言令色、誠意が感じられない。
【スポンサーリンク】