【二字熟語】
矢先
【読み方】
やさき
【意味】
①矢の矢端。やじり。
②矢の飛んでくる前面。矢おもて。
③事のまさに始まろうとするとき。またはその直後。とたん。
④ねらう目あて。ねらい。
【語源・由来】
矢の先。
【類義語】
折も折
矢先(やさき)の使い方
健太くん、時間厳守よ。
ごめんなさい。家を出ようとした矢先、激しい腹痛に襲われたんだ。
大丈夫だった?
トイレに30分ほどこもっていたらすっきりしたよ。
矢先(やさき)の例文
- 出かけようとした矢先の出来事だった。
- 人生を楽しんでいた矢先に急死した。
- 対策を講じた矢先、事故が起こった。
- 外出しようとした矢先に電話がかかってきた。
- 転職を考え始めた矢先に、とても良い条件の話が舞い込んだ。
誤用に注意!
「矢先」は、「出かけようとした矢先に来客があった。」というように「物事が始まろうとする、ちょうどその時。」という意味です。
また、最近では「豪邸を新築した矢先の火災」というように、「直後」という意味で使われるようになりました。「広辞苑」など一部の辞書では許容されていますが、誤用とする辞書もあります。しかし、「矢先」は「注意していた矢先に、すでに生徒が問題を起こしていた。」というように、「 ~よりも以前に。」という意味で誤って使われることがあります。誤用なので注意しましょう。
「直後」という意味で「矢先」を使う場合は、「矢先」ではなく「直後」とした方が無難でしょう。