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「諦念」の意味と使い方や例文!「諦観」「達観」との違いは?(類義語・対義語)

【二字熟語】
諦念

【読み方】
ていねん

【意味】
①道理をさとる心。真理を諦観する心。
②あきらめの気持ち。

【語源・由来】
「諦」は「あきらめる。のぞみをすてる。断念する。」
「念」は「思い詰めた考えや気持ち。思い。」

【類義語】
諦観、達観

【対義語】
執着、拘泥、執心、模索

諦念(ていねん)の使い方

ともこ
健太くん。今日こそ告白するの?
健太
昨日、あの子が男の子と歩いているのを見かけたんだ。
ともこ
健太くんの心は諦念に満たされているってわけね。
健太
そうなんだ。あんなイケメンにかないっこないよ。

諦念(ていねん)の例文

  1. 日付が変わっても仕事が終わらず、諦念とともに苛立ちを感じた。
  2. 何をしても無駄だと諦念していた。
  3. 健太くんの言葉は諦念に満ちていた。
  4. ともこちゃんは、心の奥底に隠し持っていた諦念を露わにした。
  5. 考えた末に諦念に達した。

「諦念」と「諦観」「達観」の違いは?

諦念」に似ている語に「諦観(ていかん)」と「達観(たっかん)」があります。

諦観」は

①本質をはっきりと見きわめること。諦視。
②あきらめ、悟って超然とすること。

という意味です。

達観」は

①広く大きな見通しをもっていること。遠い将来の情勢を見通すこと。
②目先のことや細かなことに迷わされず、真理・道理を悟ること。俗事を超越し、さとりの境地で物事にのぞむこと。

という意味です。

諦念」と「諦観」と「達観」は、「さとる」という意味は同じです。

諦念」と「諦観」は似ていますが、「諦念」が「あきらめの」をいうのに対し、「諦観」は、「あきらめること」をいうので少し意味が異なります。

達観」は「物事の全体を見ること」をいう点が「諦念」や「諦観」と異なります。