【二字熟語】
逐電
【読み方】
ちくでん
【意味】
敏速に行動すること。特に、すばやく逃げて行方をくらますこと。
【語源・由来】
古くは「ちくてん」とも読み、いなずまを追うように素早く行動する意。
【類義語】
遁走、疾走、逸出
逐電(ちくでん)の使い方
家にあった時価数億円の宝石とともに、兄さんがいなくなったんだ。
逐電したのかしら。
あの兄さんがそんなことするわけがないんだよ。
それならば事件かしら。警察の出番ね。
逐電(ちくでん)の例文
- 金を盗んで逐電する。
- 健太くんが逐電してからもう三年になる。
- ともこちゃんが逐電した理由は誰も知らない。
- 横領して逐電したといわれていますが、事実は異なります。
- 逐電したのか事件に巻き込まれたのか、健太くんの居場所がつかめない。
「逐電」と「出奔」の違いは?
「逐電」に似ている語に「出奔(しゅっぽん)」があります。
「出奔」は
①逃げだして行方をくらますこと。逐電 (ちくでん) 。
②江戸時代、徒士 (かち) 以上の武士の失踪 (しっそう) をいう。
という意味です。
「逐電」も「出奔」も逃げ出して行方をくらますという意味は同じです。
しかし、「出奔」には武士の失踪という意味がありますが、「逐電」にその意味はありません。
また、「逐電」は、敏速に行動するという意味がありますが、「出奔」にその意味はありません。