【二字熟語】
風習
【読み方】
ふうしゅう
【意味】
その土地や国に伝わる生活や行事などの習わし。風俗習慣。しきたり。
【語源・由来】
「風」は「ならわし。しきたり。」
「習」は「ならい。ならわし。しきたり。」
【類義語】
風俗、習俗
風習(ふうしゅう)の使い方
風習(ふうしゅう)の例文
- 昔ながらの風習を守っていく。
- これは、その国の各地でよく見られる風習です。
- 他の国には見られない日本特有の風習です。
- 古き良き時代の風習は守るべきです。
- 年賀状を送る風習が廃れつつあります。
「風習」と「風潮」「習慣」「文化」の違いは?
「風習」と似ている語に「風潮(ふうちょう)」「習慣(しゅうかん)」「文化(ぶんか)」があります。
「風習」と「風潮」の違いは?
「風潮」は、
1 風と潮。また、風によって起こる潮の流れ。
2 時代の推移に伴って変わる世の中のありさま。
という意味です。
「風習」は、しきたりのことをいう語で、後世に語り継いでいくものなので、わずかな変化はあってもずっと同じであることをいいます。
対して「風潮」は、時代の推移によって変わる世のありさまをいうので意味が違います。
「風習」と「習慣」の違いは?
「習慣」は、
①長い間繰り返し行ううちに、そうするのがきまりのようになったこと。
②その国やその地方の人々のあいだで、普通に行われる物事のやり方。社会的なしきたり。ならわし。慣習。
③心理学で、学習によって後天的に獲得され、反復によって固定化された個人の行動様式。
という意味です。
「風習」も「習慣」も、ならわしやしきたりの意味で使われます。
しかし、「風習」は主に、社会的なしきたりに対して使われ、「習慣」は、「毎朝、ラジオ体操を習慣にしている」というように、社会的なしきたりのほかに、個人的な日常的に行う事柄についても使う点が違います。
「風習」と「文化」の違いは?
「文化」は
①人間の生活様式の全体。人類がみずからの手で築き上げてきた有形・無形の成果の総体。それぞれの民族・地域・社会に固有の文化があり、学習によって伝習されるとともに、相互の交流によって発展してきた。カルチュア
②①のうち、特に、哲学・芸術・科学・宗教などの精神的活動、およびその所産。物質的所産は文明とよび、文化と区別される。
③世の中が開けて生活内容が高まること。文明開化。多く他の語の上に付いて、便利・モダン・新式などの意を表す。
「風習」は、社会的なしきたりをいいます。
対して「文化」は、民族や社会の風習・伝統・思考方法・価値観などの総称で、世代を通じて伝承されていくものを意味します。
なので、「風習」は、「文化」の意味に含まれるといえます。