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「悪徳」の意味と使い方や例文!「悪質」との違いは?(類義語・対義語)

悪徳の読み方・意味とは?(類義語・対義語)

意味

【二字熟語】
悪徳

【読み方】
あくとく

【意味】
道義に外れた言行。

二字熟語の博士
「悪徳」という言葉は、道徳や倫理に反する言動を指すんだよ。正しくない行い、人間としてあるまじき行為を表す言葉なんだ。
助手ねこ
なるほどな。それはつまり、「道徳に反する行動」ってことやな。正しくないことをする、人としてどうかという行いを指すんやな。

これは、自分の行動を見つめ直す時に役立つ言葉やな。

【語源・由来】
「悪」は「正しくない。わるいこと。」
「徳」は「りっぱな行いや品性。」

【類義語】
悪事、悪行

【対義語】
美徳、道徳、良心的、正義、無垢

悪徳(あくとく)の解説

カンタン!解説
解説

「悪徳」っていうのは、人々が一般的に正しいと考える道徳や倫理に反した行動を指すんだよ。

たとえば、「悪徳商人」とは、お客さんをだましたり、不正な商売をしたりするような商人を指すんだよ。これは、正直さや公平さといった美徳(良い道徳)に反する行動をする人を指す表現だね。

だから、「悪徳」っていう言葉を聞いたら、自分の行動が他人に対して公平で正直であるかどうか、自分自身を見つめ直す良いきっかけになるかもしれないね。道徳や倫理は、人々が社会でうまくやっていくために大切な要素だから、これを守ることが大切だよ。

悪徳(あくとく)の使い方

健太
おばあちゃんが悪徳商法にひっかかって、布団一式を買わされたんだ。
ともこ
高額だったんじゃないの?
健太
100万だって。
ともこ
それはつらいわね。

悪徳(あくとく)の例文

例文
  1. 悪徳商法に騙される。
  2. 悪徳市長が贈収賄疑惑で逮捕された。
  3. この街は悪徳警官がいるので、悪がはびこっている。
  4. 悪徳政治家が多い。
  5. 彼は悪徳弁護士だった。

悪徳(あくとく)の文学作品などの用例

  1. ・・・が、それだけに悪徳の話は愈僕を憂鬱にした。僕は一時的清教徒になり・・・ 芥川竜之介歯車
  2. ・・・函館における背自然の悪徳を残らず焼き払った天の火である。予は新た・・・ 石川啄木初めて見たる小樽
  3. ・・・「眼中仁なき悪徳医師」「誤診と投薬」「薬価二十倍」「医者は病気の・・・ 織田作之助勧善懲悪

「悪徳」と「悪質」の違いは?

悪徳」に似ている語に「悪質(あくしつ)」があります。

悪質」は、
①品物などが粗悪なこと。また、そのさま。
②たちが悪いこと。また、そのさま。

という意味です。

悪徳」も「悪質」もたちが悪いことをいいます。

しかし、「悪徳」は、道義にはずれた言動や行いをいい、「悪質」よりも悪い度合いが強いです。

また「悪質」は、質が悪いという意味がある点が「悪徳」と違います。

二字熟語の博士
「悪徳」と「悪質」、この二つの言葉は似ているようで少し違うんだよ。「悪徳」は、道徳や倫理に反するような行為を指す言葉で、人の行動に対して使われることが多いんだ。

一方、「悪質」は、一般的に品質が悪いという意味で使われることが多いよ。たとえば、製品の品質が劣悪な場合や、人の性格や行為が非常に悪い、という状況を指すんだ。

助手ねこ
そやな、「悪徳」は、人が道徳や倫理に反してまう行動を言うんやな。たとえば、不正を働いたり、人をだますような行動や。

「悪質」は、ものや人が本質的に悪い状態を表すんや。例えば、品質がえらい悪い商品や、性格がめちゃくちゃ悪い人なんかを言うんや。ちょっと似てるけど、使い方には注意やな。