哀愁の読み方・意味とは?(類義語・対義語)
【二字熟語】
哀愁
【読み方】
あいしゅう
【意味】
もの悲しいこと。
例えば、音楽で言うと、「哀愁を帯びた調べ」っていうときは、その曲が聴く人に寂しさや悲しさを感じさせるっていうことやな。うーん、音楽って感情を直接伝えるのにぴったりの手段やな。
【語源・由来】
「哀」は「かなしい。かなしむ。うれい。」
「愁」は「うれえる。なげき悲しむ。思いなやむ。うれい。」
【類義語】
ペーソス、悲哀、哀感
【対義語】
歓喜、喜び、喜悦
哀愁(あいしゅう)の解説
「哀愁」っていう言葉はね、心がとても寂しくて、何となく悲しい感情を表すんだよ。
たとえば、友だちとの楽しかった夏休みが終わって、学校が始まるときとか、大好きだったペットが天国に行ってしまったときとか、そういうときに感じる悲しさや寂しさ、それが「哀愁」なんだよ。
また、「哀愁を帯びた調べ」という言葉があるけど、これはね、聴くと何となく悲しくて、ちょっとせつなくなるような音楽や歌のことを言うんだ。
だから、「哀愁」っていうのは、とても深い悲しみや寂しさを感じる時に使う言葉なんだよね。
哀愁(あいしゅう)の使い方
哀愁(あいしゅう)の例文
- 秋の夕暮れの風景は哀愁を誘った。
- ブランコに座るサラリーマンに哀愁を覚えた。
- 哀愁を帯びた音色で多くのファンの心を鷲掴みにした。
- 彼は哀愁を漂わせた演技で、観客を魅了した。
- それは哀愁を帯びた絵だった。
哀愁の文学作品などの用例
- ・・・――すべてやみがたい哀愁をよび起すこれらの川のながめは、いかに自・・・ 芥川竜之介「大川の水」
- ・・・な日本民族独特の淡い哀愁を誘って日本の民衆の腸に染込ませるも・・・ 内田魯庵「二葉亭余談」
- ・・・それを見ると、一種の哀愁を感ずるとともに、「もっとにぎやかな町が・・・ 小川未明「銀河の下の町」
「哀愁が漂う」「哀愁を誘う」を解説
「哀愁」を使った語に「哀愁が漂う(あいしゅうがただよう)」「哀愁を誘う(あいしゅうをさそう)」があります。
「哀愁が漂う」とは
「哀愁が漂う」の「漂う」とは、ここでは「ある雰囲気やけはいがそのあたりに満ちている。そのあたりに何となく感じられる。」という意味です。
「哀愁が漂う」とは、「もの悲しさが感じられる」という意味です。
「サラリーマンの哀愁が漂う背中」というように使われ、サラリーマンの背中からもの悲しさが感じられることをいいます。
「哀愁が漂う背中」のように使われると、その人の背中から悲しさや寂しさが伝わってくるという意味になるんだ。
「哀愁が漂う背中」っていうときは、その人の背中を見ただけで、その人が何となく悲しんでいるように見えるんやな。人の感情って、見えないところにもちゃんと表れてるんやな。
「哀愁を誘う」とは
「哀愁を誘う」の「誘う」とは、ここでは「そのことが原因となって、ある気持ちを引き起こさせる。促す。」という意味です。
「哀愁を誘う」とは、「あることが原因で、もの悲しさを引き起こさせる」という意味があります。
「サラリーマンのくたびれたスーツの背中が哀愁を誘う。」というように使われ、くたびれたスーツの背中を見て、悲しい気持ちになったということをいいます。
たとえば、年をとった犬を見て、何となく悲しくなる時、「哀愁を誘う老犬の姿」と言ったりするんだ。
日常生活の中でも、特別なイベントでも、「哀愁を誘う」場面に遭遇することがあるんやな。
一つの例としては、曲が「哀愁を帯びた調べ」であると言ったとき、その曲が聴く人に寂しさや悲しさを感じさせるという意味になるよ。