哀訴の読み方・意味とは?(類義語)
【二字熟語】
哀訴
【読み方】
あいそ
【意味】
同情をひくように、強く嘆き訴えること。哀願。
なるほどな。「哀訴」っていうのは、「人々に『かわいそうに思って助けてくれ!』って、ほんまに悲しみや苦しみを訴えかける」ってことやな。
たとえば、「罰を軽くしてくれへんかな~」って頼むときに使うこともあるんやな。
【語源・由来】
「哀」は「あわれっぽくする。泣きつく。」
「訴」は「不満・苦痛などを告げ知らせる。」
【類義語】
懇願、哀願
哀訴(あいそ)の解説
カンタン!解説
「哀訴」っていう言葉は、他人に対して強く嘆き訴えること、特に同情を引くように訴えることを指すんだよ。つまり、自分が困っていることや、不公平なことを他人に訴えて、助けを求めるという感じだね。
例えば、「減刑を哀訴する」っていう表現は、罪を犯した人が、自分の罰を軽くして欲しいと、裁判官や他の人々に強く訴えることを意味しているんだ。
この言葉は、「哀願」とも似ていて、どちらも自分が困っていることや、欲しいことを他人に強く訴えるという意味があるんだけど、特に「哀訴」は同情を引くような訴え方、つまり、自分がどれだけ困っているかを深く感じさせるような訴え方をすることを指すんだよ。
哀訴(あいそ)の使い方
健太くん。今日が締切って覚えている?
忘れていたよ。来週に延ばしてくれない?
涙声で哀訴しても無理よ。今日中に何とかして。
あと12時間しかないよ。
哀訴(あいそ)の例文
- 国会前でデモを行い、首相に窮状を哀訴した。
- 一生懸命哀訴したが、思いは通じなかった。
- 目に涙を浮かべ、手を胸の前で合わせ哀訴したが、彼の考えは変わらなかった。
- 支払いの期限を哀訴するも受け入れられなかった。
- おびえた子供は、哀訴するような目で彼を見た。
哀訴の文学作品などの用例
- ・・・ましたが、すぐにまた哀訴するような眼なざしを恐る恐る泰さんの顔へ・・・ 芥川竜之介「妖婆」
- ・・・にはこう彼に心の中で哀訴しているのだ。涙で責めるな!……私はまた・・・ 葛西善蔵「父の出郷」
- ・・・受けても、どのような哀訴を母から受けても、私はただ不可解な微笑で・・・ 太宰治「玩具」
「哀訴嘆願」の解説
「哀訴」を用いた表現の一つに「哀訴嘆願(あいそたんがん)」があります。
「哀訴嘆願」とは、なりふりかまわず、心の底から願い出ることをいいます。
「嘆願」は、嘆きながら願い出ることをいいます。
元々は、「哀訴歎願」と書きました。
「哀訴嘆願」という言葉は、見苦しさを気にせず、心から切実に訴えて願い出ることを指すんだよ。
「哀訴」は悲しみや苦しみを強く訴えることで、「嘆願」は悲しみや願望を込めてお願いすることなんだ。
そうか、そうか。「哀訴嘆願」ってのは、「なんとかしてくれ~」って、気にせずに本当に切実にお願いすることやな。
「哀訴」は、「かわいそうに思って助けてくれ」って訴えること。それに「嘆願」は、「どうか助けてくれ~」って切に願うことやな。
【例文】
- まだ小さい子がいるから、会社をくびにしないでくれと哀訴嘆願した。
- 単位が足りず卒業できないので、教授に哀訴嘆願した。
- 陳はもう生きた心地もないらしく、あらんかぎりの表情で哀訴嘆願するのを(尾崎士郎、人生劇場風雲篇)
この言葉は、例えば「減刑を求めて哀訴する」などと使われることがあるんだ。