姉妹サイト「ことわざ・慣用句の百科事典」はこちら

「辞世」の意味と使い方や例文!「辞世の句」とは?(類義語)

【二字熟語】
辞世

【読み方】
じせい

【意味】
①この世に別れを告げること。死ぬこと。
②死に臨んで残す言葉・詩歌。

【語源・由来】
「辞」は「別れを告げる。」
「世」は「世の中。」

【類義語】
死亡

辞世(じせい)の使い方

ともこ
有名な辞世の句がたくさんあるわよね。
健太
死に際にこんな素晴らしい句を考えることができるなんてすごいよね。
ともこ
私だったら、死にたくないっていう気持ちでいっぱいになって余裕はないだろうな。
健太
素晴らしい句を残す人は、死に際も潔く素晴らしいんだね。

辞世(じせい)の例文

  1. 辞世の言葉を残す。
  2. 辞世と見られる詩が残されていた。
  3. 辞世の歌を残していたということは、死を予感していたのか。
  4. 辞世の和歌を短冊に書く。
  5. 武士として恥ずかしくない辞世の句をしたためる。

「辞世の句」とは?

辞世」を用いた表現の一つに「辞世の句」があります。

辞世の句」は、死を前にしてこの世に書き残された詩的な短文のことをいいます。

和歌、俳句、漢詩など音韻を大切にしたものが多いです。

【辞世の句の例】

  • 願はくは 花のもとにて 春死なむ その如月の 望月のころ(西行)
  • ちりぬべき 時知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ(細川ガラシャ)
  • 風さそふ 花よりもなほ 我はまた 春の名残を いかにとやせん(浅野内匠頭)
  • おもしろき こともなき世を おもしろく(高杉晋作)
  • ついに行く 道とはかねて 聞きしかど 昨日今日とは 思はざりしを(在原業平)
【スポンサーリンク】