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「悪漢」の意味と使い方や例文!「悪党」との違いは?(類義語・対義語)

悪漢の読み方・意味とは?(類義語・対義語)

意味

【二字熟語】
悪漢

【読み方】
あっかん

【意味】
悪事を働く男。わるもの。

二字熟語の博士
「悪漢」という言葉は、悪い行いをする男性、つまり悪者を指す言葉だよ。
助手ねこ
そやな、それは「悪いことをする男」ってことやな。つまり、わるもの、悪い奴を指すんやな。これは、何か悪いことを働く人をさす言葉やで。

【語源・由来】
「悪」は「正しくない。わるいこと。」
「漢」は「おとこ。」

【類義語】
悪人、悪者、悪党、悪玉、悪

【対義語】
好漢

悪漢(あっかん)の解説

カンタン!解説
解説

「悪漢」っていう言葉は、悪事を働く男性を指すんだよ。この言葉はちょっと古めかしい感じがするけど、基本的には、悪いことをする、法律を破る、人を困らせるなどの行動を取る男性を表しているんだ。

例えば、人をだましたり、盗みをしたり、暴力を振るったりする人を「悪漢」と呼ぶことができるよ。

この言葉は、その人が他人に対してマイナスの影響を及ぼす行動をとることを強く指摘していて、だから一般的にはあまり好意的な意味では使われないんだよね。

悪漢(あっかん)の使い方

ともこ
健太くん。何を読んでいるの?
健太
悪漢を正義の味方がこらしめる小説だよ。
ともこ
勧善懲悪の話は、ラストが分かっていても小気味が良いわよね。
健太
悪漢が捕らえられた瞬間、スカッとするよね。

悪漢(あっかん)の例文

例文
  1. 悪漢の手からともこちゃんを救うべく立ち上がった。
  2. 健太くんは、悪漢無頼の曲者だが、なぜか品行方正なともこちゃんと仲が良いんだ。
  3. 町を破壊する悪漢たちを懲らしめて追い出した。
  4. いつ悪漢と出くわすとも知れない世の中なので、武道を嗜んでおいた方が良い。
  5. 逃げた悪漢の行方は、警察の情報網を駆使してもわからない。

悪漢の文学作品などの用例

  1. ・・・を仕掛けて来た奇怪な悪漢が私で、もう十分後にはあの丸善が美術の棚・・・ 梶井基次郎檸檬
  2. ・・・悪漢佐伯も、この必死の抗議には参ったらしく、急に力が抜けた様子で・・・ 太宰治乞食学生
  3. ・・・「大悪漢から見れば、この世の人たちは、みんな甘くて弱虫だろうよ。・・・ 太宰治

「悪漢」と「悪党」の違いは?

悪漢」に似ている語に「悪党(あくとう)」があります。

悪党」とは、
①悪事を働く者の仲間。
②悪人。悪者。
③中世、特に南北朝時代、荘園領主や幕府に反抗した荘民とその集団。

という意味です。

悪党」も「悪漢」も、「たちの悪い人。悪事を働く人。悪い人。」という意味です。

しかし「悪漢」は、やや古い表現で、小説によく使われ、悪事を働く男という意味で個人をさします。

対して「悪党」は、「」の「なかま。ともがら。」という意味から、古くは集団のことをいいましたが、現在は個人に対しても使います。

二字熟語の博士
「悪漢」というのは、ね、悪事を働く男のことを言うんだよ。
これは「わるもの」という言葉とほとんど同じ意味合いだね。
助手ねこ
それに比べて「悪党」は、悪事を働く者たちの仲間、つまり集団を指すこともあるんや。
単に悪人や悪者を指すこともあるし、歴史的には、中世の南北朝時代に、荘園領主や幕府に反抗した荘民とその集団を指すこともあったんやな。