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「凡百」の意味と使い方や例文!「平凡」「凡俗」との違いは?(類義語・対義語)

【二字熟語】
凡百

【読み方】
ぼんぴゃく

「ぼんびゃく」「ぼんひゃく」とも読む。

【意味】
いろいろのもの。かずかず。もろもろ。

【語源・由来】
「凡」は「全体を通じて。おしなべて。」
「百」は「数が多い。たくさんの。」

【類義語】
数多、多数

【対義語】
唯一

凡百(ぼんぴゃく)の使い方

健太
この絵が、その後の絵画を変えたんだって。
ともこ
凡百の画家が、この絵を真似したのね。
健太
そうなんだよ。大きく絵画の流れを変えてしまう絵を描くってすごいことだよね。
ともこ
本物の天才ね。

凡百(ぼんぴゃく)の例文

  1. 凡百の人間と違ってともこちゃんは優れている。
  2. 無名の空手部を全国優勝させた彼は、凡百な監督とは一味違うことを証明してみせた。
  3. 凡百の中の特別な存在です。
  4. 凡百な塾とは格が数段違います。
  5. 凡百な本を買いそろえるよりも、それ一冊があれば事足りるといっても過言ではない。

「凡百」と「平凡」「凡俗」の違いは?

凡百」に似ている語に「平凡(へいぼん)」「凡俗(ぼんぞく)」があります。

「凡百」と「平凡」の違い

平凡」は、これといったすぐれた特色もなく、ごくあたりまえなこと。また、そのさま。

という意味です。

凡百」は、いろいろなものをいうのに対して、「平凡」は、特色がないあたりまえなことをいうので意味が違います。

「凡百」と「凡俗」の違い

凡俗」は、
①ありふれていてとりえのないこと。また、その人や、そのさま。
②煩悩 (ぼんのう) にとらわれていること。また、その人。凡夫。

という意味です。

凡百」は、いろいろのものという意味です。対して「凡俗」は、とりえのないこと、煩悩にとらわれていることをいうので意味が違います。