【二字熟語】
妥当
【読み方】
だとう
【意味】
①よくあてはまること。適切であること。
②真理や道徳的美的価値などの通用し、承認されるべき性質。ロッツェ以降新カント学派の中心概念。
【語源・由来】
「妥」は「やすらか。おだやか。」
「当」は「あたる。あてる。あてはまる。」
【類義語】
適当、適切、適宜
【対義語】
不当、不適切、不十分、失当
「妥当性を欠く」とは?
「妥当」は「妥当性を欠く」という形で使われることがあります。
「妥当性を欠く」の「妥当性」は、ここでは「うまく適合する度合い。」、「欠く」は、「一部分を壊す、損じる。」という意味です。
このことから「妥当性を欠く」とは、「適していない、ふさわしくない」という否定的な意味です。
【例文】
- 除名処分は妥当性を欠くと判断された。
- 社会通念に照らし著しく妥当性を欠いて違法と判断された。
- 名前の由来にはいくつか説があるが、いずれも妥当性を欠くものです。
妥当(だとう)の使い方
健太くん。昨日、人命救助をしたんですってね。
救急車を呼んだだけだよ。他には何もできなかったんだよ。
まず救急車を呼ぶのは妥当な判断だったと思うわ。
何はともあれ、彼の命が助かってよかったよ。
妥当(だとう)の例文
- 安くも高くもない妥当な値段です。
- 妥当な結論だと思います。
- 話し合いの結果、妥当な線に落ち着いた。
- 健太くんの意見は妥当とは思えない。
- 今回の人事は妥当性を欠いている。