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「鈍化」の意味と使い方や例文!「鈍化傾向」とは?(類義語)

【二字熟語】
鈍化

【読み方】
どんか

【意味】
にぶくなること。また、にぶくすること。

【語源・由来】
「鈍」は「にぶくなる。にぶる。」
「化」は「前と違った姿・状態になる。」

【類義語】
失速、減速

【対義語】
激化

鈍化(どんか)の使い方

健太
噴火が起きた時、スマホでその光景を撮影していた人がいたんだよ。
ともこ
撮影よりもすぐに安全を確保しないと生命に関わるわよね。
健太
正常性バイアスが働いて、危機感が鈍化するらしいんだ。
ともこ
危険を感じたら、臆病者と笑われようともすぐに避難が鉄則よね。

鈍化(どんか)の例文

  1. 藩の軍事組織が、三百年の泰平でここまで鈍化してしまっているのである。(司馬遼太郎、燃えよ剣 1 上)
  2. 消費税アップで、消費の伸びが鈍化した。
  3. よって来るところはまずこの作家の感覚の鈍化だ。次ぎに文章的表現についてのモノグサである。(三好十郎 、恐怖の季節)
  4. 高所得者層への重税負担は、経済を鈍化させ税収入を減らすものとされる。
  5. 鉄道がこの町を通らなかったので、町の成長が鈍化した。

「鈍化傾向」とは?

鈍化」を用いた表現の一つに「鈍化傾向(どんかけいこう)」があります。

鈍化傾向」とは、にぶくなる方向にかたむくという意味です。

傾向」は、「物事の大勢や態度が特定の方向にかたむくこと、または、かたむきがちであること。」という意味です。
【例文】

  1. 世界的な景気鈍化傾向に対する恐れが以前より目立つようになった。
  2. 東京の人口増加のペースが鈍化傾向にある。