【二字熟語】
道理
【読み方】
どうり
【意味】
①物事の正しいすじみち。また、人として行うべき正しい道。ことわり。
②すじが通っていること。正論であること。また、そのさま。
【語源・由来】
「道」は「それによって人を一定の方向に導くもの。モラルや信仰上の教え。」
「理」は「物事に備わった筋道。」
【類義語】
理、条理、ことわり、理路、道筋、つじつま
【対義語】
無理
道理(どうり)の使い方
今日の講演会は理解できた?
あんな難しい話、子どもにわかる道理がない。
ちょっと難しかったわね。
最後の質問の時間に、何を質問して良いのかわからないくらい、全然理解できなかったよ。
道理(どうり)の例文
- そんなことが許される道理がない。
- 道理にはずれた行為だ。
- 道理にかなった説明です。
- 健太くんが反省する道理がない。
- 物の道理をわきまえる。
「道理」と「道義」「論理」「理屈」の違いは?
「道理」に似ている語に「道義(どうぎ)」「論理(ろんり)」「理屈(りくつ)」があります。
「道理」と「道義」の違いは?
「道義」は、「人のふみ行うべき正しい道。道理。」という意味です。
「道理」も「道義」も、人として行うべき道という意味が同じです。
しかし、「道理」には正論という意味があり、「道義」にその意味がない点が違います。
「道理」と「論理」の違いは?
「論理」は、
①考えや議論などを進めていく筋道。思考や論証の組み立て。思考の妥当性が保証される法則や形式。
②事物の間にある法則的な連関。
③「論理学」の略。
という意味です。
「論理」も「道理」も、すじみちという意味は同じです。
しかし、「道理」は、正しいと思われる事柄やそこまでの道筋をいいますが、「論理」は、正しいとういう意味がない点が違います。
また、「論理」には、事物の間にある法則的な連関という意味がありますが、「道理」にその意味はありません。
「道理」と「理屈」の違いは?
「理屈」は
①物事の筋道。道理。
②無理につじつまを合わせた論理。こじつけの理論。へりくつ。
という意味です。
「道理」も「理屈」も筋道をいいます。
しかし、「道理」が正しいという意味を含むのに対して、「理屈」は正しいとは限らない点が違います。
また、「理屈」には「屁理屈」という意味がありますが、「道理」にその意味はありません。