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「絵面」の意味と使い方や例文!「絵面が浮かぶ」は誤用?

絵面の読み方・意味とは?

意味

【二字熟語】
絵面

【読み方】
えづら

【意味】
①絵・写真などの、目に見えた様子・印象。
②人や物の外見。情景。

二字熟語の博士
「絵面」という言葉は、主に二つの意味があるんだ。一つ目は、絵や写真、動画などの見た目、または、そこから受ける感じを表しているんだよ。

二つ目の意味は、人や物の外見や、見ている風景そのもののことを言うんだ。

助手ねこ
そうなんや、つまり、「絵面」はまず、絵や写真、動画の見た目や、それが見てる人にどんな印象を与えるかってことやな。

もう一つは、人や物の見た目や、見渡す景色そのもののことを指してるってわけやな。画面に映ったものや、目の前に広がる情景そのものが「絵面」ってわけやな。

【語源・由来】
「絵」は「彩色を施して描いたもの。え。」
「面」は「つら。」

絵面(えづら)の解説

カンタン!解説
解説

「絵面」っていう言葉は二つの意味があるんだよ。

1つ目の意味は、絵や写真、動画などの見た目を指すんだ。「絵面はいいがストーリーに深みがない」という例文では、映画やアニメの画面の見た目、つまり映像がきれいだけど、ストーリー自体にはあまり深い意味がない、という意味になるよ。「彼が映ると絵面が引き締まる」は、その人が画面に映ると全体の雰囲気や印象が引き締まって、見ていてドキドキする、っていう意味だね。

2つ目の意味は、人や物の外見、またはある特定の情景を指すんだ。「彼女の料理は絵面が強烈だ」という例文では、彼女が作った料理の見た目がとても強烈で、印象的なものだっていう意味だよ。「父が怒り散らす絵面が脳裏をよぎった」は、父が怒っている姿を思い出す、っていう意味になるんだ。

だから、「絵面」っていう言葉は、視覚的な印象や、特定の情景を表すときに使うんだね。

絵面(えづら)の使い方

ともこ
健太くん。何をやっているのよ。
健太
人助けをしているんだよ。
ともこ
どう見ても、彼をいじめているようにしか見えないわよ。
健太
絵面だけみたらそう見えるかもしれないね。

絵面(えづら)の例文

例文
  1. 崖っぷちに立って話す姿は、サスペンスドラマの最後の緊迫したシーンのような絵面だった。
  2. 優等生のともこちゃんが補習を受けて、健太くんが放課後を謳歌するなんて、おかしな絵面じゃないか。
  3. 頭部は出血しやすいので、絵面的には重傷に見えた。
  4. 絵面はシュールだけれども、味は最高に良かった。
  5. ほのぼのとした絵面だったが、実は殺伐としていた。

「絵面が浮かぶ」は誤用?

絵面」を用いた「絵面が浮かぶ」という表現を見かけることがあります。

絵面が浮かぶ」とは、「絵が浮かぶ」と混同した表現です。

絵が浮かぶ」とは、脳内にその様子を思い浮かべることができるということで、想像できるという意味です。

絵面」は、絵や写真などの印象をいう語なので、想像するものではありません。

〇 健太くんの話し方が上手なので、絵が浮かぶようだ。
☓  健太くんの話し方が上手なので、絵面が浮かぶようだ。