英雄の読み方・意味とは?(類義語・対義語)
【二字熟語】
英雄
【読み方】
えいゆう
【意味】
①才知・武勇にすぐれ、常人にできないことを成し遂げた人。
②「英雄家 (えいゆうけ) 」の略。
一般人にはできへんような、スゴイことを成し遂げる人のことを英雄って言うんやな。それに、「英雄家」の略っていう意味もあるんやって、初めて知ったわ。
【語源・由来】
「英」は「すぐれている。すぐれた人。」
「雄」は「おおしい。勇ましく強い。胆力・知力のすぐれた人。」
【類義語】
ヒーロー
【対義語】
凡夫、ヒロイン
英雄(えいゆう)の解説
「英雄」っていう言葉は、ふたつの意味があるんだよ。
1つ目は、非常に優れた才能や勇敢さを持っていて、普通の人ではできないような大きなことを成し遂げた人を指すんだ。「英雄を気取る」って言う時は、自分自身をとても勇敢で特別な人だと考えて、そう振る舞うっていう意味になるよ。そして、「国民的英雄」は、その人が国全体に大きな影響を与えて、人々から広く尊敬されている人を表す言葉だね。
2つ目の意味は、「英雄家」の略で、これは平安時代の日本で、公家や貴族の間で流行したパーティーの一つを指すんだ。「花族も英雄も面を向け肩を並べる人なし」〈平家・一〉という文は、パーティーに集まった貴族たち(花族と英雄)が誰もいなくなった、つまり、パーティーが終わったという意味だよ。
だから、「英雄」っていう言葉を使う時は、その文脈や状況によって意味が変わることを覚えておくといいね。
英雄(えいゆう)の使い方
英雄(えいゆう)の例文
- 川でおぼれかけていた子犬を助けた健太くんは、英雄気取りだ。
- 彼はこの国を救った英雄の一人です。
- 政治不安が高まり、英雄や救世主の出現が望まれるようになった。
- 燃え盛る炎の中から家族を救ってくれた消防士は、僕にとっては英雄です。
- 命がけで戦争を食い止めた彼は、間違いなく英雄だ。
英雄の文学作品などの用例
「英雄」と「勇者」「偉人」の違いを解説
「英雄」に似ている語に「勇者(ゆうしゃ)」「偉人(いじん)」があります。
「英雄」と「勇者」の違いは?
「勇者」は、「勇気のある人。勇士。」という意味です。
「英雄」は、「建国の英雄」のように、優れた才知や行動力を活かして、国家などの命運にかかわる事業をなしとげ、後世まで畏敬の念を抱かれるひとをいいます。
対して「勇者」は、勇気のある強い人、勇ましい戦士のことをいうので意味が違います。
一方、勇者は、勇気を持つ人、つまり、困難な状況でも立ち向かうことができる人を指すのさ。
それに比べて、「勇者」は、どんなに厳しい状況でもビビらずに立ち向かう勇気ある人のことを言うんやな。どちらも立派なんやけど、ちょっとニュアンスが違うんやな。
「英雄」と「偉人」の違いは?
「偉人」は、「すぐれた仕事をなしとげ、多くの人から尊敬される人。偉大な人。」という意味です。
「英雄」も「偉人」も、すぐれた仕事をなしとげ、人から尊敬される人のことをいいます。
しかし「英雄」は、国家や民族、組織の命運にかかわる事業をなしとげ、時代を超えて多くの人に畏敬の念を抱かれる人のことをいいます。
対して「偉人」は、貧しさや手の不自由さを乗り越えて、黄熱病のワクチンを開発した野口英世のように、偉大な業績を残した人のことをいうので意味が違います。
それに対して、「偉人」は、素晴らしい業績を上げ、多くの人から尊敬される人を指すんだ。
それに対して、「偉人」は、えらいことを成し遂げて、たくさんの人から尊敬されている人のことをいうんやな。同じようにすごい人でも、なんでそう評価されてるかにちょっと違いがあるんやな。
また、「英雄家」の省略形としても使われることがあるよ。