縁故の読み方・意味とは?(類義語・対義語)
【二字熟語】
縁故
【読み方】
えんこ
【意味】
①血縁・姻戚などのえんつづき。つづきあい。
②人と人とのかかわりあい。故あっての人のつながり。つて。
③理由。根拠。
3つ目は「何かの理由やもと」ってことやな。これは、人や事柄との繋がりや関係を示す言葉やね。
【語源・由来】
「縁」は「ゆかり。つながり。」「故」は「もと。もともと。もとから知っている。」
【類義語】
縁者、縁続き、コネ、つて、身寄り、手蔓
縁故(えんこ)の解説
「縁故」っていう言葉は、いくつかの意味があるんだよ。
1つめの意味は、家族とか親戚の関係を指しているんだ。つまり、自分の親や兄弟、従兄弟とか、結婚でつながった家族との関係のことを言ってるんだよ。例えば、「犠牲者の縁故を探す」っていうのは、事故や事件で困っている人の家族や親戚を探す、っていう意味になるんだ。
2つめの意味は、人と人との間にある特別な関係やつながりを示しているんだ。友達や知り合いとの関係を指すこともあるし、仕事でのつてやコネのことを言うこともあるよ。例えば、会社で知り合いや友達の紹介で入った人を「縁故採用」と言ったりするんだ。これは、特定の関係やコネを持っている人を採用する、っていう意味になるよ。
3つめの意味は、何かの出来事や事柄の原因や背景を指しているんだ。例えば、ある出来事が起こった理由や背後にある事情を探る時に、その「縁故」を知りたいと思うことがあるんだよね。
つまり、「縁故」っていう言葉は、人と人との関係や、事柄の背景や原因を指す時に使う表現なんだよ。
縁故(えんこ)の使い方
縁故(えんこ)の例文
- 縁故者に頼み込んで営業成績を上げる。
- 縁故的背景はなく、自身の力でのし上がった。
- 健太くんとは同郷の縁故です。
- 古い縁故を頼りに、父の親友の元に身を寄せる。
- 縁故で昇進した。
縁故の文学作品などの用例
「縁故入社」と「コネ入社」の違いは?
「縁故」は「人と人とのかかわりあい。故あっての人のつながり。つて。」を意味し、「縁故採用」「縁故入社」などという言葉で使われます。
「縁故入社」と同じように、親しい関係の人に便宜を図ってもらって入社することを「コネ入社」といいます。
「縁故入社」・・・「企業と関係があることを採用条件として求職者を採用すること」
「コネ入社」・・・「能力や適性で判断せず、コネクション(便宜を図ってもらうために利用する縁故)を使って入社すること」
です。
両語ともつながりを使って入社するという意味では同じですが、
「縁故入社」・・・「雇用する側からの説明」
「コネ入社」・・・「入社する側からの説明」
という点が異なります。
また、かつて岩波書店が「縁故入社」を公言したように、「コネ入社」の方がずるいニュアンスを含みます。
2つ目は、特別な関係や友情を意味している。そして3つ目は、何かの原因や根拠となるものを指す時に使われるんだ。