円満の読み方・意味とは?(類義語・対義語)
【二字熟語】
円満
【読み方】
えんまん
【意味】
①物事のようすや人柄などが、調和がとれていて穏やかなこと。また、そのさま。
②まるく満ちていること。特に、顔などが豊かで福々しいこと。また、そのさま。
③完全に満ち足りていること。すべて備わっていること。また、そのさま。
④功徳などが十分に満ち足りること。願いなどが十分に満たされること。
いろんな意味があるけど、みんななんか満足感や幸せ感がある状態を指してるんやな。
【語源・由来】
「円」は「満ちている。まどか。なめらか。おだやか。」
「満」は「ゆたか。」
【類義語】
物柔らか、円滑、合意、十全、穏便
【対義語】
不和、不仲、紛糾、揉める
円満(えんまん)の解説
「円満」っていう言葉はいくつかの意味があって、いろんな状況で使うことができるんだよ。
1つ目の意味は、何かがとてもスムーズで、問題なく進んでいる状態を指すよ。たとえば、「円満な夫婦」っていうときは、夫と妻が仲良く、互いに助け合っている様子を指すんだ。また、「話が円満に収まる」っていうときは、何か問題やトラブルがあったときでも、話し合いできれいに解決して、みんなが満足する結果になった、ということを意味するんだよ。
2つ目の意味は、人の顔つきや体つきが丸くて満足そうな様子を指すよ。たとえば、「円満な相好」っていうときは、その人の顔が丸くて、幸せそうな様子を指しているんだ。
3つ目の意味は、何も欠けることなく、すべてが完全である状態を指すよ。例えば、「元来家に子を養うて円満なりとは」〈福沢・福翁百話〉という文では、子供がいて家庭が満たされている、つまり家庭が完全な状態にあるということを表しているんだ。
4つ目の意味は、どんな願いや目標も達成され、完全に満足できる状態を指しているよ。「一度参詣の輩 (ともがら) は、所願成就円満すと承る」〈平家・七〉という文では、一度参拝に来た人たちは、自分たちの願いが全部叶い、完全に満足しているという意味だよ。
だから、「円満」っていう言葉は、スムーズさ、満足感、完全性など、いろんな良い状況を表すことができるんだね。
円満(えんまん)の使い方
円満(えんまん)の例文
- 円満な家庭を築きたい。
- 健太くんは円満な人柄です。
- 円満に解決する。
- 子供のためにも夫婦円満でありたい。
- 心身ともに円満に発達する。
円満の文学作品などの用例
「円満」と「円滑」の違いを解説
「円満」に似ている語に「円滑(えんかつ)」があります。
「円滑」は、
①物事が滞らず、すらすら運ぶこと。また、そのさま。
②はかどばらず滑らかなこと。また、そのさま。
という意味です。
「円満」も「円滑」も、事が順調に運ぶという意味は同じです。
しかし、「円滑」は、「円滑な運営」のように、滞りのないことに重点を置いた語です。
対して「円満」は、「話が円満に収まる」のように、支障なく穏やかであることに重点を置いた語です。
「円満」は、物事や人間関係が調和がとれていて、穏やかな様子を指すよ。また、何かが完全に満ち足りている状態も「円満」と言えるよ。
それに対して、「円滑」は、物事が滞りなく、スムーズに進むことを指すんだ。何かがスムーズに進行している様子は「円滑」と言うよ。
次に、まるく満ちていて、特に顔が豊かで福々しい様子も示す。さらに、完全に満足していることや全てが揃っている状態も表す。そして最後に、功徳や願いが十分に満たされることも示すんだ。