【二字熟語】
発動
【読み方】
はつどう
【意味】
①動き始めること。活動を始めること。
②事件などを処理するために、法的権限を行使すること。
③動力を起こすこと。
【語源・由来】
「発」は「物事を始める。行動を起こす。事が起こる。」
「動」は「うごきを引き起こす。うごかす。」
【類義語】
発揮、起動
【対義語】
終息、停止
発動(はつどう)の使い方
しばらく緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が発動されていたけど、3年ぶりに外出規制が緩和されたGWだったね。
どこもすごい人だったわ。
観光業や飲食店業の人たちは嬉しい悲鳴を上げていそうだね。
私は、ソーシャルディスタンスをとれない恐怖に悲鳴を上げていたわ。
発動(はつどう)の例文
- この画には意志の発動がないと云うのは、我慢して聞いてやっても好い。発動がないから画にならんと云うなら、発動の管から文芸の世界を見る蛙のようなものであります。(夏目漱石、文芸の哲学的基礎)
- 電力が逼迫し、政府は計画停電の準備も整えつつ、電気事業法に基づく電力使用制限令の発動も視野に入れる。
- 日本や米国は、ウクライナ侵攻に伴い対露制裁を発動した。
- 人間の美しい感情の発動は之の無辜なる犠牲を払はしめまいと努力はする。(有島武郎、狩太農場の解放)
- 呪文を唱えて魔法を発動させ、酷暑の日本を冷やしたい。
「発動」と「発令」の違いは?
「発動」に似ている語に「発令(はつれい)」があります。
「発令」とは、法令・辞令・指示などを出すことをいいます。
気象庁が警報や注意報を出す際には「発表」という語を用いますが、一般にそれを「発令」と表現することがあります。
「発動」は、動き始めること、活動を始めることをいい、「発令」のように法令などに基づくという意味がない点が違います。