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「漠然」の意味と使い方や例文!「曖昧」との違いは?(類義語・対義語)

【二字熟語】
漠然

【読み方】
ばくぜん

【意味】
ぼんやりして、はっきりとしないさま。とりとめのないさま。

【語源・由来】
「漠」は「はっきりしない。とりとめのないさま。」「然」は「状態を表す形容詞のあとに添える語。」このことから「漠然」は「はっきりとしないさま」という意味。

【類義語】
不確か、曖昧、あやふや、うやむや

【対義語】
判然、歴然、鮮明、明白、鮮烈

漠然(ばくぜん)の使い方

ともこ
健太くん。何か悩んでいるの?
健太
将来について漠然とした不安を感じているんだよ。
ともこ
そういう時は、不安を吹き飛ばすくらい勉強すればいいのよ。
健太
なるほど。言うのは簡単だけど行うのが難しそうだ。

漠然(ばくぜん)の例文

  1. 常日頃から漠然と感じていた疑問は解消されなかった。
  2. 秋になると漠然としたさみしさを感じる。
  3. 北の方にあるから見つけてきてという漠然とした指示を受けた。
  4. 漠然ながら私の中にあった危機感を払拭した。
  5. 漠然とした恐怖がだんだん強く際立ってきた。

「漠然」と「曖昧」の違いは?

漠然」に似た意味の言葉に「曖昧(あいまい)」があります。

曖昧」は「曖」「昧」ともに「暗い」という意味で、「はっきりしないこと。確かでないこと。」という意味です。

漠然」も「曖昧」も「はっきりしない」という意味ですが、「曖昧」は「いかがわしいさま。疑いを抱くようなさま。」という意味を含み、「意図的に自分の意思を明確にしない。」ことを表す場合もあります。

つまり「漠然」には「曖昧」のような「疑わしい」という意味がないという違いがあります。