【二字熟語】
閉口
【読み方】
へいこう
【意味】
①手に負えなくて困ること。また、そのさま。
②言い負かされたり圧倒されたりして、言葉に詰まること。
③口を閉じてものを言わないこと。
【語源・由来】
「閉」は「出入り口をとじる。すきまなくふさぐ。」
「口」は「体の器官の一。くち。」
【類義語】
辟易、降参
【対義語】
開口、言い負かす、歓迎、容易
閉口(へいこう)の使い方
校長先生のスピーチの長さには閉口するね。
そうね。今日も貧血で倒れた子がいたわね。
もう少し短くまとめることができないのかな。
いいたいことがたくさんあるんでしょうね。
閉口(へいこう)の例文
- 一週間の断水には閉口した。
- 健太くんのしつこさには閉口する。
- 演説中のやじに閉口した。
- ともこちゃんのわざとらしいお世辞に閉口している。
- 連日の暑さに閉口する。
「閉口」と「辟易」の違いは?
「閉口」に似ている語に「辟易(へきえき)」があります。
「辟易」は
①ひどく迷惑して、うんざりすること。嫌気がさすこと。閉口すること。(例:彼のわがままには辟易する。毎日同じ料理ばかりで辟易する。)
②相手の勢いに圧倒されてしりごみすること。たじろぐこと。
という意味です。
「閉口」と「辟易」は「うんざりして、いやになること」という意味は同じです。
「閉口」と「辟易」を言い換えることも可能ですが、「閉口」は、口を閉じてという意味から、何も言いたくないほどうんざりすることをいいます。
対して「辟易」は、相手を避けて道を変える意から転じた語なので、避けたくなるほどうんざりするというニュアンスを含みます。