【二字熟語】
非情
【読み方】
ひじょう
【意味】
①人間らしい感情をもたないこと。感情に左右されないこと。また、そのさま。
②仏語。草木土石など、感情のないもの。
【語源・由来】
「非」は「…でない。それと違う。…がない。」
「情」は「思いやり。なさけ。」
【類義語】
冷酷、無慈悲
【対義語】
有情、温情
非情(ひじょう)の使い方
運命の女神さまは非情だな。
運命の女神さまは微笑んでくれなかったからって、女神さまのせいにしちゃだめよ。
僕の努力が足りなかったんだよね。
そういうことよ。
非情(ひじょう)の例文
- 非情な仕打ちを受けた。
- リストラという非情な判断をせざるを得ない。
- あんな非情な男は見たことがない
- 非情な命令が下された。
- 非情な健太くんは、ともこちゃんをいいように利用した。
「非情」と「無情」「薄情」「無慈悲」の違いは?
「非情」に似ている語に「無情(むじょう)」「薄情(はくじょう)」「無慈悲(むじひ)」があります。
「非情」と「無情」の違いは?
「無情」は、
①いつくしむ心がないこと。思いやりのないこと。また、そのさま。
②仏語。精神や感情などの心の働きのないこと。また、そのもの。草木・瓦石・国土など。非情。
という意味です。
「非情」も「無情」も、思いやりの気持ちがないことをいい、ほぼ同義語です。
「非情」と「薄情」の違いは?
「薄情」は、「人情に薄いこと。思いやりの気持ちがないこと。また、そのさま。」という意味です。
「非情」も「薄情」も、思いやりの気持ちがないことをいいます。
しかし「非情」は、人間らしい感情がないさまをいいます。
対して「薄情」は、人間らしい感情が薄いさまをいう点が違います。
「非情」と「無慈悲」の違いは?
「無慈悲」は、「思いやりの心がないこと。あわれみの心がないこと。また、そのさま。」という意味です。
「非情」も「無慈悲」も、思いやりの気持ちが全くないさまをいいます。
「無慈悲」は、思いやりの心のないことをいいます。
対して「非情」は、思いやりの心も含め、人間らしい感情がないさまをいう点が違います。