【二字熟語】
貧相
【読み方】
ひんそう
【意味】
①いかにも貧乏そうな人相。
②貧弱でみすぼらしく見えること。また、そのさま。
【語源・由来】
「貧」は「財産が少ない。まずしい。」
「相」は「外にあらわれたかたち。すがた。ありさま。」
【類義語】
貧弱、みすぼらしい
【対義語】
福相、ふくよか
貧相(ひんそう)の使い方
健太くん。貧相な格好で来たわね。
普段着でご参加くださいって書いてあったから、いつもの服で来たよ。
普段着でっていわれても、パーティーなんだから小奇麗な格好をしないとだめでしょう。
そういうものなの?分かりにくいよ。
貧相(ひんそう)の例文
- 顔色の悪い貧相な男が店に入ってきた。
- すっぴんになったともこちゃんは、意外と貧相な顔だった。
- 貧相な老人だと軽んじていたら、実は王様だった。
- ともこちゃんの家は、自分の家と比べると、ずいぶん貧相な家だ。
- 舞台では濃いメイクをしないと、貧相に見えてしまう。
「貧相」と「華奢」「質素」との違いは?
「貧相」に似ている語に「華奢(きゃしゃ)」「質素(しっそ)」があります。
「貧相」と「華奢」の違いは?
「華奢」は、
①姿かたちがほっそりして、上品に感じられるさま。繊細で弱々しく感じられるさま。
②器物などの作りが、頑丈でないさま。
③上品ではなやかなさま。
という意味です。
「貧相」も「華奢」も、人の外見を表現する語です。
しかし「貧相」は、貧乏そうな人相や貧弱でみすぼらしく見えることをいいます。
対して「華奢」は、上品でほっそりした姿、上品ではなやか、「華奢な作りのイス」というように、頑丈ではないという意味で使われるので「貧相」とは意味が違います。
「貧相」と「質素」の違いは?
「質素」は、
①飾りけがないこと。質朴なこと。また、そのさま。
②生活などがぜいたくでなく、つつましくて倹約なこと。また、そのさま。
という意味です。
「貧相」は、貧乏そうな人相や貧弱でみすぼらしく見えることをいいます。
対して「質素」は、お金の有無に関わらず、つつましい生活のことをいいます。
また、「質素」は、飾りけがないという意味でも使われ、みすぼらしさをいう「貧相」とは意味が違います。