一員の読み方・意味とは?(類義語・対義語)
【二字熟語】
一員
【読み方】
いちいん
【意味】
①団体を構成する一人。
②律令制で規定された各省や寮の役人の中の一人。
あとは、昔の日本のシステムで、たとえば官庁や省の中の役人を指すこともあるんやな。
【語源・由来】
「一」は「数の名。ひとつ。」
「員」は「係の人。所属する人。」
【類義語】
メンバー、会員
【対義語】
全員
一員(いちいん)の解説
「一員」っていう言葉は、いくつかの意味があるんだよ。
一つ目の意味は、団体や集団を作る一人のことを指すんだ。たとえば、「家族の一員」って言うときは、家族という集団の中の一人っていう意味になるよ。つまり、お父さんやお母さん、お兄ちゃんやお姉ちゃん、弟や妹と一緒に家族を作っている自分のことを指すんだね。
二つ目の意味は、昔の日本の制度、律令制の時代に各省や寮と呼ばれる部署の役人の一人を指すんだ。だから、昔の話や歴史の話で「一員」って言葉が出てきたら、その人がその部署の一部、つまり役人の一人っていう意味になるんだよ。
例えば、「靫負 (ゆげひ) の佐 (すけ) 一員など、ひきつくろひたるけしき、心異なるべし」〈今鏡・一〉という文は、靫負の佐という役職の一人が、普段と違う振る舞いをしていて、何か変だなと感じるっていう意味だよ。
つまり、「一員」っていうのは、何かの一部、集団の一人を指す言葉で、その集団が家族だったり、昔の役所だったり、その集団の種類によって意味がちょっとずつ変わるんだね。
一員(いちいん)の使い方
一員(いちいん)の例文
- 健太くんは南極調査団の一員として活躍しています。
- ともこちゃんは、テニス部の一員になりました。
- 色々あって、かわいいワンちゃんが家族の一員になることになった。
- 私はこの委員会の一員です。
- チームの一員として精一杯頑張る。
一員の文学作品などの用例
「一員として」とは?
「一員」を用いた表現の一つに「一員として」があります。
「一員として」の「として」とは、格助詞または断定の助動詞「たり」の連用形「と」に、サ変動詞「す」の連用形「し」、接続助詞「て」が付いた連語です。
ここでは、「…の資格で。…の立場で。」という意味で使います。
「一員として」とは、団体を構成する一人の立場でという意味です。
自分はこのグループのメンバーやで、一緒に動いてるんやっていう感じやな。これは、「自分がどのチームに属しているか」を示す大事な言葉やな。
【例文】
- 組織の一員として承認される。
- 国際社会の一員としてなすべきことがたくさんある。
- アイドルグループの一員としての自覚を持つ。
また、歴史的な意味では、律令制という昔の政治システムで、各省や寮の中の役人を指すこともあるよ。