「異状」の意味と使い方や例文！「異常」「非常」との違いは？（類義語・対義語）

異状の読み方・意味とは？（類義語・対義語）

【二字熟語】
異状

【読み方】
いじょう

【意味】
普通とは違う状態。

「異状」という言葉は、通常とは違う、特に悪い状態を示しているんだよ。

何かがおかしい、と感じたときに使われる表現だね。

なるほどな。それは「普通とちゃう、何か変や、しかも悪そうや」ってことを言うんやな。

何かトラブルが起きているかもしれへん、そういうときに「異状」って言葉を使うんやな。

【語源・由来】
「異」は「他と違っている。別の。ことなる。」
「状」は「物事の様子。」

【類義語】
不自然、異変

【対義語】
平常

異状（いじょう）の解説

カンタン！解説

「異状」っていう言葉は、普通とは違う、特に悪い状態を表すんだよ。

たとえば、「これといって異状は認められない」って言うと、特に普通とは違う悪い状態が見つからない、つまり、何も問題がないっていうことを意味しているんだ。

また、「異状を呈する」っていうときは、何かが普通とは違う、悪い状態になっていることを表しているんだね。

つまり、「異状」は、普通と違い、特に問題がある状態や、なんかおかしいなって感じる状態を指す言葉なんだよ。

異状（いじょう）の使い方

同じペットボトルのジュースを飲んだのに、一人だけ毒入りジュースだったんだって。

それは不思議ね。その人以外のジュースに異状はなかったんでしょう？

毒は検出されなかったんだって。もちろんすべてのコップからも。

ミステリアスな事件ね。

異状（いじょう）の例文

1. ともこちゃんは昨日から体の異状を訴えていた。
2. 機内に異状は認められなかった。
3. 西部戦線異状なし。
4. 腎臓に異状はありませんと医師にいわれた。
5. 巡回中異状はなかったです。

異状の文学作品などの用例

1. ･･･合わせた同僚にも格別異状などは見えなかったそうである。が、一段落･･･ 芥川竜之介「馬の脚」

2. ･･･しかし幸い脳にだけは異状も来ずにいるらしかった。伯母はまだこのほ･･･ 芥川竜之介「子供の病気」

3. ･･･は一方では私の精神に異状がないと云う事を証明すると同時に、また一･･･ 芥川竜之介「二つの手紙」

「異状」と「異常」「非常」との違いを解説

「異状」に似ている語に「異常（いじょう）」「非常（ひじょう）」があります。

「異状」と「異常」の違い

「異常」は、
普通と違っていること。正常でないこと。また、そのさま。

という意味です。

「異常」は「正常」の対義語で、正常でない、普通と違うという意味です。

「異状」と「異常」は、普通と違うという意味は同じです。

しかし、「異常」の正常ではないという意味が「異状」にはない点が違います。

「異状」と「異常」、これら二つの言葉の違いを解説しよう。まず、「異状」は普通とは違い、何か悪い状態を指しているんだ。

一方、「異常」は、普通と違う状態、つまり正常ではないことを示しているよ。

ほな、「異状」っていうのは、「おお、これはおかしいで」って感じで、何か普通と違う悪い状態を表してるわけやな。

そっちとは違って、「異常」は、「これは普通と違うな」ってなる、正常じゃない状態を言うてるんやな。似てるけど、微妙に意味が違うんやね。

「異状」と「非常」の違い

「非常」は、
1⃣（名）普通でない差し迫った状態。また、思いがけない変事。緊急事態。
2⃣（形動）
①並の程度でないさま。はなはだしいさま。
②行動やようすが異常であるさま。

という意味です。

「異状」は、普通と違うことをいいます。対して「非常」は、同じように普通ではないことをいいますが、「異状」よりも切羽詰まった状態をいいます。

また、「非常」には、並ではないさま、行動が異常なさまという意味があり、「異状」にその意味はありません。

「異状」と「非常」、これら二つの言葉の違いについて解説しよう。まず、「異状」は、普通とは違う、悪い状態を指す言葉だよ。

一方で、「非常」は、普通ではない、緊急の状態、または予想外の出来事を示す言葉なんだ。また、「非常」は形容動詞として使われるときは、極度に異常な行動や状態を指すよ。

なるほどな。つまり、「異状」は、「何かおかしいな、ちょっと悪そうや」っていう、普通と違う悪い状態を表す言葉なんやな。

それに対して、「非常」は、「おおっと、これは普通ちゃう、早急に何とかせなあかん」っていう緊急の状態や思いがけない出来事を言うてるんやな。さらに、「非常」は、ものすごく普通と違う行動や状態を言うたりもするんやね。微妙に違ってて面白いわ。