姉妹サイト「ことわざ・慣用句の百科事典」はこちら

「尋常」の意味と使い方や例文!「異常」「普通」との違いは?(類義語・対義語)

【二字熟語】
尋常

【読み方】
じんじょう

【意味】
①特別でなく、普通であること。また、そのさま。あたりまえ。
②見苦しくないこと。目立たず上品なこと。また、そのさま。しとやか。
③態度がいさぎよいこと。すなおなこと。また、そのさま。
④「尋常小学校」の略。
⑤りっぱなこと。すぐれていること。また、そのさま。

【語源・由来】
「尋」は「普通。なみ。」
「常」は「特別でない。普通の。」

【類義語】
普通

【対義語】
異常、非常

尋常(じんじょう)の使い方

健太
どうすれば奴に勝てるかな?
ともこ
彼は強いから尋常な手段では勝てないわよね。
健太
作戦を考えよう。
ともこ
大丈夫。健太君なら絶対勝つわよ。

尋常(じんじょう)の例文

  1. いざ尋常に勝負しろ。
  2. 尋常一様の事件ではない。
  3. この騒ぎは尋常ではない。
  4. 健太くんは、どこか尋常でないところがある。
  5. 日本の年間自殺者数は尋常ではない。

「尋常」と「異常」「普通」の違いは?

尋常」に似ている語に「異常(いじょう)」「普通(ふつう)」があります。

「尋常」と「異常」の違いは?

異常」は、「普通と違っていること。正常でないこと。また、そのさま。」をいいます。

尋常」には、普通であることという意味があるので、「異常」は対義語と言えます。

「尋常」と「普通」の違いは?

普通」は、
①特に変わっていないこと。ごくありふれたものであること。それがあたりまえであること。また、そのさま。
②たいてい。通常。一般に。
③(「に」を伴って)俗に、とても。

という意味です。

尋常」には、普通であることという意味があるので「普通」とは同義語です。

しかし、異常事態であることを、「尋常じゃない」「普通じゃない」といいますが、「尋常じゃない」の方が、「普通じゃない」よりも異常であることを表します。