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「格別」の意味と使い方や例文!「別格」「特別」との違いは?(類義語・対義語)

格別の読み方・意味とは?(類義語・対義語)

意味

【二字熟語】
格別

【読み方】
かくべつ

【意味】
①それぞれ別々にすること、なること。
②格段の差があること。格段。特別。とりわけ。
③例外であること。

二字熟語の博士
「格別」という言葉は、三つの主な意味があるんだ。第一に、それぞれが別であることを指す。

第二に、普通とは違って特別な程度や事柄を示す。第三に、例外であること、つまり、他のものとは異なる特別な状態を意味するよ。

助手ねこ
なるほどなるほど。まずは、「それぞれ違う」っていう意味やな。次に、普通と比べて「すごく特別」なんやな。

最後に、ほかとは違って「特別なケース」っていう意味もあるんやな。ちょっと一言で言うと、格別は「普通とは違って特別やで」ってことやな。

【語源・由来】
「格」は「おきて。きまり。のり。」
「別」は「とりわけ。」

【類義語】
特別、別格、特殊

【対義語】
普通

格別(かくべつ)の解説

カンタン!解説
解説

「格別」という言葉は、何かが通常や他のものとは明確に異なっている、または特別であることを表す言葉なんだよ。

1つ目の意味は、それぞれが別々であることや、別々に行うことを示しているんだ。「野郎ぐるひの太鼓五人、女郎ぐるひの末社五人、格別にきはめ」〈浮・敗毒散・三〉では、男たちのグループと女たちのグループがそれぞれ別に設定されていることを示しているよ。

2つ目の意味は、何かが普通とは異なる程度や事柄であること、またはそのような状態を示しているよ。「格別な(の)努力」「格別にひいきする」「冬の夜の鍋の味は格別だ」では、普通とは違う特別な努力、特定の人やものを特別に扱うこと、また冬の夜の鍋の特別なおいしさなどを示しているんだ。

3番目の意味は、例外として認められることや、特別に考慮されることを指すよ。「子供なら格別、大人の行為としては許せない」では、子供ならば特別に許されるかもしれないけど、大人が同じことをしたら許せないという意味だね。

だから、「格別」という言葉は、普通や他のものとは違って特別であること、またはそれぞれが別々であること、さらには例外的な状況や状態を表しているんだね。

格別(かくべつ)の使い方

ともこ
おいしいー。
健太
旬の野菜は格別だね。
ともこ
しかも収穫したてだから新鮮ね。
健太
新鮮でしゃきしゃきでおいしい。

格別(かくべつ)の例文

例文
  1. 格別期待していなかった。
  2. 今年の冬は格別に寒い。
  3. その森の美しさは格別だ。
  4. これは格別に大切なものなんです。
  5. 格別必要だとは思わない。

格別の文学作品などの用例

  1. ・・・の笑わなかったのは、格別二人の注意を惹かなかったらしい。いや、人・・・ 芥川竜之介或日の大石内蔵助

  2. ・・・それはまあ格別驚かずとも好い。が、その相手は何かと思えば、浪花節・・・ 芥川竜之介一夕話

  3. ・・・、若い監督の早田は、格別のお世辞気もなく穏やかな調子で答えていた・・・ 有島武郎親子

「格別」と「別格」「特別」の違いを解説

格別」に似ている語に「別格」と「特別」があります。

「格別」と「別格」の違い

別格」は定められている格式に拘束されないこと。特別の取り扱いをすること。(例:会社で別格の扱いを受ける。)

という意味です。

しかし、「格別」は「とりわけ」という意味で「格別おいしい」のように副詞として使うことができる点が異なります。

二字熟語の博士
「格別」という言葉は、いくつかの意味があるね。まず、1つ目は「それぞれ別であること」や「それぞれ別に行うこと」を指す。2つ目は、「普通の場合とは違う、とても特別なもの」や「格段の違いがある」ことを指すんだよ。そして3つ目は「例外であること」を意味するよ。

一方で、「別格」という言葉は、普通の規則や方式に拘束されず、特別に扱われることを表しているんだ。この言葉は、通常の基準からは外れて、特別に考えられるものや人を指す場合に使われるよ。

助手ねこ
ああ、わかったわかった。つまり、「格別」ってのは、何かが「普通とは違って特別」や「例外的」って意味やな。他のものと比べて、かなり異なってる、みたいな。

それに対して、「別格」ってのは、一般のルールや規定から外れて、特別に扱われることや人を言うんやな。みたいな「この人は一味違う!」って感じで使うわけや。なるほどな、それぞれ微妙に違ったニュアンスがあるんやな。

「格別」と「特別」の違い

特別」は、普通一般と違うこと。特に区別されるもの。格別。

という意味です。

辞書で「格別」を調べると「特別」が、「特別」を調べると「格別」が意味として書かれていることからほぼ同じ意味で使われます。

しかし主に「格別」は、他と比べて格が違い優れていることをいいます。対して、「特別」は一般のものと異なっていることを指し、「格別」の方が上のランクを表します。

二字熟語の博士
「格別」という言葉は、普通とは異なる、特に際立っていることを意味しているんだよ。たとえば、特定の事情や場面でのみ適用されることや、他のものと比べてその差が際立っていることを表現するときに使われることが多いね。

一方、「特別」は、他とはっきりと区別される、特定のものや事柄を指す言葉だ。これは、あるものが他のものと比べて特に際立っていると感じられる場面や、特定の事情・理由で区別されて扱われる場合に使用されることが多いよ。

助手ねこ
そやな、「格別」ってのは、他のものと比べて「こっちの方が格段に違うで!」っていうときに使う言葉やな。なんか、普通とは違う特別なケースや状態を指すんや。

「特別」ってのは、どっちかっていうと「これは他と違って特に注目や!」って感じで使う言葉やな。他と比べて、なんか違う、特定の性質や価値を持ってると感じるものや事柄を指すんや。それやから、「特別なゲスト」とか「特別な日」みたいに、他とは一線を画すような場面でよく耳にするわけや。

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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)



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