呵責の読み方・意味とは?(類義語・対義語)
【二字熟語】
呵責
【読み方】
かしゃく
【意味】
厳しくとがめてしかること。責めさいなむこと。かせき。
それは、自分がちょっと悪いことしたときに、めっちゃ後悔して「ああ、あかんかったな」と思う気持ちみたいなもんやな。
【語源・由来】
「呵」は「しかる。どなる。とがめる。」
「責」は「罪や手落ちをとがめる。」
【類義語】
批難
【対義語】
問責、面責
呵責(かしゃく)の解説
「呵責」という言葉は、誰かを厳しく叱りつけること、または自分の心の中で何かをしてしまったことや、してしまったことを後悔して、その行動を厳しくとがめる気持ちを表す言葉なんだよ。
たとえばね、友達の大切なものを壊してしまったとして、その後、自分がそのことでとても後悔して、心の中で「どうしてあんなことをしてしまったんだろう」と自分を責めてしまう気持ち、それが「良心の呵責に苦しむ」っていう感じなんだよ。この場合、「良心」は自分の中の正義感や良心の声というものを指していて、それが自分の行動を厳しくとがめているという状態を示しているんだ。
また、「自分はなぐさまれる犠牲 (いけにえ) 、お客は呵責する鬼ときめました」〈倉田・出家とその弟子〉では、「呵責する鬼」という表現が使われているね。この文の中での「鬼」は文字通りの怖い鬼を指すわけじゃなくて、とても厳しい人、または自分を責めてくるような存在を意味しているんだ。だから、この文は、自分は常に慰められる立場の「犠牲」として扱われ、お客さんは自分を厳しくとがめてくる「鬼」として扱われる、っていうことを言っているんだよ。
だから、「呵責」という言葉は、自分や他人の行動を厳しくとがめる気持ちや状態を表しているんだね。
呵責(かしゃく)の使い方
呵責(かしゃく)の例文
- 罪の呵責に堪えきれず、彼は自死を選んだ。
- 結果としてともこちゃんを苦しめることになったのだが、心の呵責が思ったよりも強くない。
- ミスが重なり、上司に呵責された。
- 井伊大老は、攘夷一本やりの京都朝廷の意向に呵責ない弾圧を加えた。
- 健太くんを精神的に追い込んでしまったと、呵責に駆られたともこちゃんは悩み苦しんでいる。
呵責の文学作品などの用例
「良心の呵責」とは?
「呵責」は、主に「良心の呵責」(りょうしんのかしゃく)という表現で使われることが多いです。
「良心の呵責」とは、良心がとがめるということをいい、罪悪感が入り混じった複雑な感情という意味です。
良心とは、自分の行為が正しいか正しくないかを判断する心の中の声のこと。この良心がとがめることから、人は自分の過ちや不正直な行動を後悔することがあるんだ。
誰かに見られてなくても、自分の中で「これはちょっと…」ってなるやつやろ。良心が自分を責めてるって感じか。罪悪感や後悔が入り混じった、なんとも言えん気持ちやな。
【例文】
- 良心の呵責に堪えきれず、犯行を自供しました。
- 健太くんを裏切ることに良心の呵責を感じなかった。
- ともこちゃんの日記を勝手に見ることに良心の呵責を感じた。
つまり、深く自分や他人を責めること、その気持ちや行動を意味しているんだよ。